日本の「タピオカ熱」がまだまだ冷めぬ理由―中国メディア

Record China    2019年9月10日(火) 13時50分

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中国メディア・界面新聞は9日付の記事で、「日本でタピオカミルクティー旋風が巻き起こってからもう久しいが、その威力はまだしばらく劣ることがなさそうだ」と伝えた。写真は名古屋のタピオカ店舗。

中国メディア・界面新聞は9日付の記事で、「日本でタピオカミルクティー旋風が巻き起こってからもう久しいが、その威力はまだしばらく劣ることがなさそうだ」と伝えた。

記事はまず、日本におけるタピオカの流行について、「扱う店舗が次々に増えており、今年7月の時点で、東京には500店舗近いタピオカミルクティー専門店が存在している。材料となるタピオカの輸入量も、2年前と比べて5.2倍にまで増加した」「タピオカミルクティーという看板を下げるだけで業績が良くなるという状況で、有名店から無名店まで、店の前には多くの客が押し寄せる」などと説明。中でも貢茶(Gong cha)と鹿角巷(THE ALLEY)が人気であることや、日本では「タピオカつけ麺」や「タピオカ寿司いくら風」といったタピオカ料理や「タピ活」「たぴりすと」といった流行語が新たに登場していることを紹介した。

続いて、「面白いことに、日本はこれまで3度のタピオカミルクティーブームを迎えてきた。言い換えれば、日本人にとってタピオカは決して目新しいものではないということだ」と指摘。「1980年代に台湾で誕生して以来、タピオカは90年代の日本に東南アジア風の食べ物と共に伝わった。当時のタピオカは小さく透明で、ココナッツミルクなどに入れて食べられた。2000年にはほとんど今と同じ、黒くて大きい形のタピオカを使ったミルクティー飲料が日本のコンビニなどで見られるようになった。そして3度目となる今回のブームでは、その“上質化”が最大の特徴となっている」などと説明した。

また、日本の「第3次」タピオカブームがこれほどまで加熱している理由を考察。第一の理由として、「日本はどのコンビニもブレンドコーヒーを取り扱うほどコーヒーが浸透しているが、カフェインが苦手な人や『何か飲みたい』消費者にとって、すぐ飲める上にファッショナブルで、さらに値段も高すぎないタピオカミルクティーは新たな代替品となっている」と説明。また、SNSの推進力が強いことやタピオカミルクティー店の運営コストが比較的安く抑えられること、日本人の間でタピオカの本場である台湾への旅行が一般化したことなどを挙げた。

さらに、「日本のあるメディアは平成のスイーツブームをまとめ、日本では過去30年のうちに100種類近いスイーツが流行したと論じた。かつて原宿などの街で覇権を握ったクレープなど、衰退していったものも少なくないが、抹茶味のスイーツなど定番として残ったものもある」と指摘。タピオカミルクティーが今後も定着しうる理由について、「タピオカミルクティーの隠れた問題点である『カロリー』について心配する人もいるだろうが、その点タピオカミルクティーはクレープと比べて発展の余地が大きい。なぜなら注文する際に砂糖の量を自分で調整できるから」としたほか、「タピオカミルクティー店の中にはドリンクのほかに豊富なフードメニューを用意しているところもある。そういった店は年齢層が上の客を獲得しやすい」と説明した。

記事はこのほか、フルーツベースのドリンクにタピオカをトッピングした「フルーツティー」や、ドリンクの上にチーズクリームや岩塩を載せた「チーズティー」も人気になっていると説明。「中国ではこうした新形態のドリンクはすでに中国の若者の心をつかんでいるが、最近は日本でも熱気を帯びつつある。日本における今回のタピオカ熱も、しばらくの間は冷めそうにない」と結んだ。(翻訳・編集/岩谷)

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