「おばあちゃんの知恵袋」が必要なら図書館へ=「人間図書館」開設―浙江省寧波市

Record China    2013年7月14日(日) 20時50分

拡大

11日、人生経験を「本」のように貸し出すサービス「人間図書館」がこのほど、中国浙江省寧波市の海曙区図書館に開設された。資料写真。

2013年7月11日、人生経験を「本」のように貸し出すサービス「人間図書館」がこのほど、中国浙江省寧波市の海曙区図書館に開設された。銭江晩報が伝えた。

デンマークで生まれた「人間図書館」は、「本」ではなく、「人」を貸し出すという新たな試み。「人間図書」は図書カードさえ持っていれば、無料で「閲覧」することができる。顔を合わせて交流でき、しかも繰り返し「閲覧」できる点が、これまでの紙の図書や講演とは大きく異なる。

同図書館の陳倹(チェン・ジエン)館長は、まとまった数になれば、図書を分類して「書庫」を構築し、簡単な説明を載せ、必要に応じて「閲覧」できるようにしたい、と語る。

■「人間図書」、現時点では11冊

海曙区党委員会宣伝部は先月26日、「微博」(ウェイボー・ミニブログ)上で、「人間図書」を募集すると同時に、海曙区図書館の「微博」を通じて「閲覧」申請の受け付けを開始した。

今月4日の時点でネット上のコメント数は100以上に上っている。募集を開始した先月26日の時点で、すでに4人が人間図書に選ばれ、6人の市民が「閲覧」を申し込んだ。現時点で「閲覧」可能な人間図書は11冊で、29人が申し込んでいる。

■顔を合わせて「閲覧」、疑問点は即質問

では人間図書はどのように「閲覧」するのか。実は至って簡単だ。人間図書と利用者が1対1または1対多数で向かい合わせに座る。「人間図書」がまず自分の専門知識や技能など「図書」の内容を説明し、利用者は興味のある部分を聞き出すという流れだ。

人間図書は、「閲覧」中に分からないところがあれば、いつでも質問することができる。こうした形の「閲覧」を通して随時、意見を交わすことができると陳館長。「人と人が交流し、口述を聞くという点では講演も同じだが、人間図書は双方向性や柔軟性がより高い」と語る。

■「書庫」構築を計画、繰り返し「閲覧」可に

陳館長は「まとまった数になれば、図書を分類して『書庫』を構築し、簡単な説明を載せ、必要に応じて『閲覧』できるようにしたい」と語った。図書が流動的になれば繰り返し「閲覧」することが可能になる。貸し出しはすべて無料で、時間も双方が相談して決めるという。

書庫の構築に向け人間図書の充実化が当面の課題となっており、図書館は市民に参加を呼びかけている。ただ「人間図書」として登録されても評判が悪い場合は、登録が取り消されてしまうという。(提供/人民網日本語版・翻訳/YT・編集/武藤)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携