小学校で愛国テキスト配布、学生団体「洗脳教育だ」と批判―香港

Record China    2013年7月11日(木) 14時0分

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10日、香港の一部の小学校で愛国を教える教科書として「香港基本法小学生簡易読本」が配布され始めたことが議論を呼んでいる。資料写真。

2013年7月10日、英BBC中国語サイトによると、香港の一部の小学校で「愛国」や「愛香港」を教える教科書として「香港基本法小学生簡易読本」が配布され始めたことが議論を呼んでいる。

香港の学生団体・学民思潮は「愛国をあおるような教科書を配布することは洗脳教育だ」と批判し、教科書を読んだ父兄が「内容にかなり問題がある」と指摘していると主張。同調する他の団体「反国教大聯盟」とともにこうした愛国教育に反対していくことを表明した。

香港紙・明報によると、この教科書には「香港を管理する者は祖国を愛し、香港を愛していなければならない。これは最も基本的な条件だ」とされ、さらに司法・行政・立法を司る各機関について「互いにバランスを取りながら協力し合う必要がある」、「国旗や国章を見たり、国歌を聴いたりしたときには誰もが中国人としてのプライドで心が満たされる」などと記されている。

「香港基本法小学生簡易読本」は香港基本法推介聯席会議(略称:基推会)により出版され、香港特区行政長官である梁振英(リアン・ジェンイン)氏が名誉顧問を務めている。この機関は「様々な手段で基本法を人々に周知する」ことと「一国二制度の崇高な理想を全面的に実現させる」ことを目的に1993年に設立され、現在55団体が加盟している。(翻訳・編集/岡田)

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