新学期スタート!大学生の「新三種の神器」とは?

人民網日本語版    2019年9月2日(月) 21時10分

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秋めく9月が訪れ、大学は新入生を迎えるシーズンとなった。新世代の00後(2000年代生まれ)が大学生となり、入学シーズンの「三種の神器」にも大きな変化が生じている。00後は大学入学時に、どんな「神器」を携えてくるのだろうか。

秋めく9月が訪れ、大学は新入生を迎えるシーズンとなった。新世代の00後(2000年代生まれ)が大学生となり、入学シーズンの「三種の神器」にも大きな変化が生じている。00後は大学入学時に、どんな「神器」を携えてくるのだろうか。

▽新入生の入学アイテム変遷史

最新のデータによると、2019年の新入生の入学アイテムとしては、携帯電話、パソコン、タブレットPCのほか、新たに電子書籍、マッサージグッズ、セグウェイの「新三種の神器」が加わっている。

生活必需品から流行の消費財まで、新中国が成立してからの70年間に、大学生の入学アイテムには大きな変化が生じており、時代の変遷を映し出してきた。

1950年代から70年代にかけては、社会経済のレベルがまだ高くなかったため、新入生の入学アイテムは生活必需品が主だった。「衣類、布団、食器」または「洗面器、魔法瓶、ホーローのマグカップ」がよくある新入生の「三種の神器」だった。

80年代中後期になると、改革開放と市場経済の繁栄にともなって、新入生の「スペック」にも変化が生じた。ファッションを追求する若者にとって万年筆、腕時計、ラジオが「新三種の神器」になり、珍しい小型家電製品も人気だった。

90年代に入ると、中国の経済も科学技術も日進月歩の発展を遂げた。1998年に入学した謝さんは、「ポケットベルが数字表記から漢字表記になり、新しいものが出ると、両親はできる限り子どもに買い与えたものだ」と振り返る。

ここ2年間ほどは、00年以降に生まれた子どもが大学に進むようになり、経済的に豊かな家庭の学生が追求する「三種の神器」は、すでに基本的生活ニーズのレベルを超え、市場の消費トレンドのバロメーターとなっている。

▽時代は絶えず変化し、大学生活への期待も多様に

70年間の新入生の入学アイテムの変遷を振り返ると、いくつかの興味深い現象がみられる。

まず、生活必需品がますます少なくなり、それぞれの個性に基づく製品がますます増えていることだ。1964年に清華大学に入学した王健華さんは、「キャンパスで網バッグを持っている人をたくさん見かけた。中には洗面器やタオルが入っていたのを覚えている」という。

しかし、2019年の大学生のスーツケースの中にはぬいぐるみや画材、ハンモック、ドローン、プロジェクター、スキンケア製品など、さまざまなものが入っているかもしれない。

そしてそのスーツケースはますます小さくなり、中に入れられているものはますます高価になっている。1985年、楊萍さんは故郷から大学まで汽車で移動した。内蒙古(内モンゴル)自治区から北京へ行き、それから西安へ向かい、36時間の長旅だった。スーツケースだけで15-20キログラムもある大荷物で、しかもそれには預け入れ荷物の布団は含まれていなかった。

一方の2019年の新入生は、「手ぶらでやって来て」、「学校が始まったら荷物が届く」のが入学シーズンのよくあるスタイルだ。そろえなければならないのは、携帯電話、パソコン、タブレットPCの「旧三種の神器」と、電子書籍、マッサージグッズ、セグウェイの「新三種の神器」で、1万元(1元は約14.8円)近くの出費も珍しくない。

▽スーツケースの中身からわかる経済の飛躍と社会の変遷

大学生のスーツケースの中身を見ると、経済の飛躍や社会のモデル転換などさまざまな変化が浮かび上がる。

新中国成立当初は、個人の収入と消費水準が低く、1949年の平均可処分所得はわずか49.7元だった。それからの70年間に、都市・農村部住民の収入は大幅に増加し、住民の消費水準は目に見えて向上し、2018年の収入は2万8228元で、物価要因を考慮した実質で60倍近く増えた。

李徳堅さんは、「当時は節約するため、おかずを食べない日が毎月4日はあった。そうやって捻出した1元2角は非常に使い出があり、ノートが買えた。当時は手元に5元あれば、1週間暮らせた。トマトや卵を買うだけでも散々悩み、なかなか買う勇気が出なかったほど」と話す。前出の王さんは、「今は違う。給料日を指折り数えて待っている人などいるだろうか」と話す。

清華大学社会学部の厳飛副学部長(准教授)は、「新入生の『三種の神器』の変化から、中国社会発展の特に目立った変化がうかがえる。それは中所得層の持続的拡大だ。社会構造の変化がもたらしたのは、親が教育への投資を非常に重視するようになったこと、投資のリターンへの期待が一層高まったことだ」との見方を示す。

70年間に大学教育は発展を続けてきた。1952年は全国の一般大学で全国統一入試が始まり、6万6千人が合格した。1977年は全国統一入試が再開され、570万人が受験し、合格率は4.8%だった。2018年は790万9900人の募集があり、総就学率は48.1%になった。2019年の総就学率は50%を超え、高等教育の普及が実現する見込みだ。(編集KS)

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