中国最古、5000年前の文字を発見=甲骨文字を1000年さかのぼる―浙江省平湖市

Record China    2013年7月10日(水) 13時51分

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9日、浙江省平湖の庄橋墳遺跡で、約5000年前に使用されていた原始文字が発見された。

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2013年7月9日、新華網によると、浙江省平湖の庄橋墳遺跡で、約5000年前に使用されていた原始文字が発見された。

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中国最古の文字は、およそ3600年前の甲骨文字だとされているが、このほど発見された文字は今からおよそ5000年前のもので、長江流域の良渚文化に属するものだと考えられている。

庄橋墳遺跡は浙江省平湖市の群豊村にある大規模な良渚文化の遺跡だ。2003年から2006年にかけて行われた発掘で、240点あまりの器物に記号が彫られていることがわかり、注目を集めていた。

浙江省文物考古研究所の徐新民(シュー・シンミン)研究員らは、「鉞(エツ)」と呼ばれる石斧の側面に、極めて浅い傷がつけられているのを発見した。これらの傷跡はでたらめにつけられたものではなく、独立して存在し、筆画も多く比較的複雑なこと、まとまりを作っていることなどが確認されている。また、他の石斧にも似たような記号が彫られていることがわかった。

徐氏によると、記号は旗や魚、虫などに似ており、「人」という字に似たものも存在するという。他にも、焼成前に記号が彫られた陶器も発見されており、石器との類似点が指摘されている。そのうち、石斧につけられた記号は焼成前につけられたもので、焼成前に記号が彫られた陶器も発見されている。石斧との類似点が確認されており、石斧2点には良渚文化の原始文字が認められた。

復旦大学出土文献・古文字研究センターの劉●(リウ・ジャオ、●は金にりっとう)主任ら専門家は、この発見は中華文明の歩みを研究する上できわめて重要な学術的意義のあるもので、社会構造やモデルの研究において非常に重要な価値をもつと語った。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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