【CRI時評】貿易摩擦の激化は問題の解決にはならない

CRI online    2019年8月30日(金) 22時50分

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 データは、今年第2四半期の米国のGDPが2.1%に落ち込んで第1四半期の3.1%に遠く及ばず、貿易戦争の中で米国経済が明らかに減速していることを示している。同時に、米国による追加関税措置は米国の農場経営者に既に、あるいはまさに現在、中国という最大の輸出市場を失わせつつあり、米国...

 データは、今年第2四半期の米国のGDPが2.1%に落ち込んで第1四半期の3.1%に遠く及ばず、貿易戦争の中で米国経済が明らかに減速していることを示している。同時に、米国による追加関税措置は米国の農場経営者に既に、あるいはまさに現在、中国という最大の輸出市場を失わせつつあり、米国では今年、既に一千を超える農場が破産を申し立てていると報告されている。また、中国商品を対象とした高関税も米国の買付業者と消費者に転嫁されており、米国の国内経済のコストを押し上げている。米国のローレンス・サマーズ元財務長官は、中国に対する米国の関税戦争は「失敗する運命」にあり、米国企業はこれにより数兆ドル規模の見込み利益を失うことになるだろうと述べている。「ワシントン・ポスト」は先日の記事で、インタビューした経済専門家の4分の3近くが、米国は今後2年は景気後退に陥るだろうと判断していると述べた。

 世界銀行や国際通貨基金(IMF)などの機関もまた、もし貿易摩擦が引き続き激化すれば、世界経済はさらに不況のジレンマに陥るだろうと繰り返し警告を発している。幅広い国際社会が連日、米国が貿易保護主義を止め、貿易の世界化を受容するよう呼びかけている。

 世界の二大経済大国として、中米の利益は高度に絡み合っている。双方にとって最良の選択は協力することであり、交渉こそが問題を解決する正しい道だ。双方が交渉と協力を通じて相違点を解決することは、中国にとって有利なだけでなく、米国にとっても、また世界全体にとって有利なことだ。(CRI論説員)

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