日本企業の懸念反映?日本がフッ化水素の韓国輸出を規制後初めて許可=韓国ネット「結局困るのは日本」

Record China    2019年8月30日(金) 12時50分

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30日、韓国・KBSは、日本政府が高純度フッ化水素の韓国輸出を許可したと報じた。資料写真。

2019年8月30日、韓国・KBSは、日本政府が高純度フッ化水素の韓国輸出を許可したと報じた。

日本政府は7月から韓国に対する半導体材料3品(高純度フッ化水素、フォトレジスト、フッ化ポリイミド)の輸出規制を強化している。記事によると、高純度フッ化水素に対する輸出許可が出されたのは規制強化後初めて。輸出対象の企業はサムスン電子だという。日本政府は今月7日と19日にもサムスン電子にフォトレジストの輸出を許可していた。

高純度フッ化水素は半導体の洗浄などに使われ、生産に必須となる材料。日本政府はこれまで「フッ化水素は毒ガスの生産にも使えるため厳正に検討する」として輸出許可を出していなかった。そのため韓国の業界は代わりの輸入先探しや国産化テストを行ってきた。一部製品は来年に実際に工場へ投入できると予想されている。

記事は「日本政府の今回の電撃的な許可は、日本のフッ化水素生産業界の懸念が反映されたもの」と分析している。先月、半導体の洗浄に使用する日本産フッ化水素の韓国輸出量は84%も急減した。また「韓国政府によるWTO(世界貿易機関)提訴の可能性を念頭に置いた措置との見方もある」という。ある専門家は「日本は自分たちの措置がGATT(関税・貿易一般協定)第11条の事実上の数量制限措置とみられないよう意識しているのではないか」と指摘している。

韓国大統領府は業界から今回の日本の輸出許可について確認し、背景や意図について調査を進めているという。

これに韓国のネットユーザーからは「基準を設けず、韓国を思いのままに翻弄するということか」「強気の措置を取っておきながら結局利益は諦められないなんて」など日本への不信の声が上がっている。

また「日本企業は在庫の山に悩んでいたのだろう」「輸出規制で困るのは結局は日本」との声や、「これを機に脱日本だ」「こうした屈辱を受けないためにも技術の獲得が必須」「開発が済んだら輸入せず国産を使おう」「あと数回輸入してその後は国産を使えるように!」など素材の早期国産化を訴える声も多く見られた。(翻訳・編集/堂本

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