世界経済を危険な状況に引き込む貿易覇権

人民網日本語版    2019年8月28日(水) 17時40分

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米側はこのほど中国からの輸入品に対する追加関税の税率引き上げを公言して、貿易覇権というその本質を一層明らかにした。

米側はこのほど中国からの輸入品に対する追加関税の税率引き上げを公言して、貿易覇権というその本質を一層明らかにした。世界経済への深刻な打撃を懸念するムードが世界規模で高まっている。モルガン・スタンレーは、米国が関税を25%に引き上げただけで、世界経済の成長率を2.5%以下に抑えるに十分だと分析する。ベルギー中国経済貿易委員会の委員長は、米国の「関税武器化」政策は世界貿易の障壁増加と貿易額減少を招くだけでなく、負のデモンストレーション効果をもたらし、悪質な競争を招き、最終的には世界経済を泥沼に引き込むと指摘する。(人民日報「鐘声」国際論評)

米側の一部は多国間貿易のルールを破壊し、グローバルな産業チェーン及びサプライチェーンの安全を脅かして、国際金融市場の動揺を招き、国際貿易と世界経済の成長に累を及ぼしている。彼らの独断専行、経済グローバル化の潮流に逆らう動きは、市場競争原則と相反するものであり、すでに世界の景気後退リスクを著しく高めている。互いに融合し切り離せない世界経済・産業構造の中で、保護主義と一国主義による人為的な切り離しと対抗の試みは現実に背いており、通用もしない。米紙ニューヨーク・タイムズは最近の報道で実例を挙げた。「アップルは先般テキサス州でハイエンド・コンピューターを少量製造しようとしたが、米国では全てのねじを供給できる業者が見つからなかった」。

米側の一部による道義心と責任感の全くない非理性的行為は、すでに市場の信頼を深刻に損ない、世界金融市場の動揺を招いていると強調する識者が増えている。世界銀行、国際通貨基金(IMF)、世界貿易機関(WTO)など国際機関は、貿易戦争が進行し続ければ、世界経済にさらに大きな影響が出ると再三警告している。最近開催されたG7サミットではフランス、ドイツ、英国など各国首脳が米側の引き起こした経済貿易摩擦に深い懸念を表明した。トゥスクEU大統領は「米国が他国とエスカレートさせ続けている貿易関係の緊張は世界を衰退に陥れる可能性がある」と警告した。

現代世界において、多国間主義が一国主義に取って代わり、協力・ウィンウィンがゼロサムゲームに取って代わるのは阻むことのできない歴史の大勢だ。米側の一部は古い思考で大きな趨勢に対抗することで、中米両国の利益を損なうだけでなく、世界各国の共通利益を損ない、各国の人々にとって共通の幸福を破壊している。(編集NA)

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