農民には体罰が必要、校長の差別発言に批判―北京市

Record China    2007年4月20日(金) 18時31分

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2007年4月18日、北京市海淀区の興旺小学校1年生の晶晶は体罰を受け、負傷。校長は怪我について謝罪し、治療費を負担すると約束したが、農民の子供をしつけるのには体罰が必要と発言、波紋が広がっている。

2007年4月18日、北京市海淀区の興旺小学校1年生の晶晶は体罰を受け、耳を怪我した。晶晶の両親は河南省出身の出稼ぎ農民。晶晶は昨年5月からこの学校に通っている。日頃から担任の楊(ヤン)先生の体罰を受けていると訴えていた。18日に耳が痛いというので、病院に行くと耳の裂傷と化膿と診断された。

母親の閻(イェン)さんは校長に医療費と晶晶の転校を要求した。協議の結果、晶晶の医療費は学校が負担するが、晶晶は転校はしないと決まった。日雇いの掃除婦である閻さんは、仕事を何日も休むと職を失う可能性があるため、実際のところ晶晶の転校先を探すのは難しいという。

レコードチャイナの取材に、校長は楊先生は晶晶の耳をつねっただけだが、爪が長すぎたので裂傷を負わしてしまったのだろうと延べ、怪我をさせたことは申し訳ないと思うが、農村の子をしつけるのには体罰が必要だと語った。校長の発言は出稼ぎ農民への差別発言ではないかとして大きな波紋を呼んでいる。

現在、中国では戸籍の移動に制限が設けられており、出稼ぎ農民たちは基本的に都市部の戸籍を取得できず、劣悪な待遇を受けている。教育もその一環で、戸籍を持たない出稼ぎ農民の子女は一般の公立学校への入校資格がない。そのため、出稼ぎ農民子女用の無認可の学校が数多く存在する。無認可学校は出稼ぎ農民子女に教育機会を提供しているが、その学校の校長の無神経な差別発言に批判が集まっている。(翻訳/編集・KT)

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