中国と英国が共同で浮遊グラフェンセンサーチップを研究―中国メディア

人民網日本語版    2019年8月28日(水) 21時30分

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東旭光電副総裁、グラフェン事業部総裁の馮蔚東博士は「グラフェンの発祥地で世界グラフェン科学研究の中心地としての英国マンチェスター大学は東旭光電などと提携し、浮遊グラフェンセンサーチップ製品の研究開発と実用化に取り組む」と述べた。写真は東旭光電提供。

東旭光電副総裁、グラフェン事業部総裁の馮蔚東(フォン・ウェイドン)博士はこのほど科技日報の単独インタビューに応じた際に「グラフェンの発祥地で世界グラフェン科学研究の中心地としての英国マンチェスター大学は東旭光電などと提携し、浮遊グラフェンセンサーチップ製品の研究開発と実用化に取り組む」と述べた。科技日報が伝えた。

中国科学院院士で北京グラフェン研究院院長の劉忠范(リウ・ジョンファン)氏は「浮遊グラフェンセンサー技術の応用は、学術界でも産業界でも初のケースだ。双方の協力は世界グラフェン産業化応用が新たな時代を見据える象徴的な製品をもたらす可能性がある」と話した。

グラフェンの先端応用は、世界で急成長の勢いを見せている。米国、EU、日本などの80数カ国がグラフェン材料の発展を戦略的レベルに引き上げている。欧州の「グラフェン・フラッグシップ」計画、韓国の国家グラフェン計画、シンガポール国家グラフェン研究院などが相次いで実施・設立されている。中国は世界グラフェン産業化発展が最も活発な地域として、すでに塗料、暖房器具、電熱フィルムなどの産業分野におけるグラフェン応用を実現している。

化学気相成長法(CVD法)によるグラフェン生産は、炭素原子を特定の基体に沈積させる一種の単層グラフェン生産方法だが、転送のコストが高く導電率が低いという欠点がある。シリコンウェハ浮遊グラフェン技術は従来の半導体技術を用い、上面を単層グラフェンフィルタとする浮遊筐体アレイを形成し、最終的にシリコンウェハ氷面の浮遊グラフェンアレイを形成する。

馮氏によると、浮遊グラフェンセンサーチップ技術はCVDグラフェンフィルタの「分布」に独特なソリューションを作り、グラフェンがその電気・力学的性能をより良く発揮できるようにした。浮遊グラフェンセンサーチップ技術は力学、温度・湿度検出、センサーなどの分野で応用の高い将来性を持つという。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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