中国の子供は疲れすぎ?

人民網日本語版    2019年8月23日(金) 20時40分

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中国児童センターと社会科学文献出版社は20日、北京で「中国児童発展報告(2019)・児童の校外生活状況(以下、「報告」)」を共同で発表した。

中国児童センターと社会科学文献出版社は20日、北京で「中国児童発展報告(2019)・児童の校外生活状況(以下、「報告」)」を共同で発表した。報告によると、中国の児童の塾通いは日常化しており、塾はすでに校外生活の重要な構成要素となっている。児童の6割が塾に通っており、塾で学ぶ時間は、平日5日間の累計が3.4時間、週末2日間の累計が3.2時間にそれぞれ達している。児童一人当たりの塾費用は、年間平均9211元(約13万8千円)に上り、世帯総収入の12.84%を占めている。

報告では、全国10都市・農村に住む幼稚園・小学校・中学校に通う3歳から15歳までの児童(または保護者)1万4874人を対象に実施されたアンケート調査をもとに、児童の校外生活の時間の使い方・塾通い・日常の休憩時間・長期休暇中の校外生活・校外生活に対する評価という5つの角度から、基本状況・影響を及ぼす要素および児童の成長に対する影響が分析されている。

報告の概要は以下の通り。

受験対策を重視する教育は、児童の塾通いに多大な影響を及ぼしている。児童あるいは保護者に塾に通う目的について尋ねたところ、「成績アップのため」が44.39%を占め、「知識を得るため」(32.83%)、「勉強の方法を知るため」(21%)、「学習習慣を身につけるため」(17.81%)などが続いた。

学校に通う平日、各児童の校外生活の平均時間配分において、最も時間を割いている活動は「宿題(学校の宿題・塾の宿題・保護者が出した宿題・その他宿題を含む)」で、割いている時間は87.85分に達した。週末については、児童が校外生活で割いた時間が最も多かった活動は外出(遊び)で116.20分。長期休暇では、「夏休みに親戚や友人を訪ねた経験がある」と答えた児童は78.7%、「旅行をしたことがある」とした児童は62%だった。

子供の校外生活について、85%以上の保護者は「とても重視している」と答え、現在の校外生活について「とても満足している」または「まあまあ満足している」と答えた保護者は60%、児童本人は59.3%にそれぞれ達した。「校外生活は子供の成長にとって大きな価値がある」と答えた保護者は90%を上回り、保護者の95%以上と児童の89.5%が「校外生活は(児童の)対人コミュニケーション能力を高める上で有効」と考えていた。

児童が余暇に電子ゲームで遊ぶ時間がかなり長いことは、注目に値する。児童が平日、電子製品を使用している時間は、1日平均43.24分。このうち、電子製品を使って勉強している時間は13.90分、ショート動画TikTokアニメ、動画アプリの「快手」を見ている時間は16.60分、ネットゲームで遊ぶあるいはオンラインチャットをしている時間は12.75分だった。児童が週末に家電製品を使用している時間は平均96.27分と、平日より長かった。特に、中学生になると、電子製品を利用する時間は、時間の使い方の第2位になっている。郷・鎮および農村の子供が電子製品を利用する時間(108.18分)は、都市の子供(88.40分)を大幅に上回っている。

報告は、「政府や社会、家庭、学校はいずれも、児童の校外生活により関心を払う必要があり、児童の校外生活時間を科学的に計画し、校外生活時間の質を高め、そして健全な全面発展のためにより環境を作り、保障しなければならない」と指摘している。(編集KM)

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