中国ドラマ「如懿伝」の日本版予告が話題 題名が大げさで長いのはなぜ?

人民網日本語版    2019年8月24日(土) 0時40分

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中国ドラマ「如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~」の日本語予告動画が中国のネット上で話題になっている。

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左の中国ドラマのタイトルと、右側の日本語版のサブタイトルを、線でつなげてみよう。いくつ正解できただろうか?

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答えは、1-D 2-C 3-A 4-B 5-H 6-K 7-G 8-J 9-E 10-F 11-I。

中国ドラマ「如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~」の日本語予告動画が中国のネット上で話題になっている。日本語版のDVDが11月2日より順次リリースされる予定で、動画ではこのドラマを「豪華絢爛 本格宮廷愛憎劇」と紹介している。

ネットユーザーがまとめたところ、「如懿伝」だけでなく、「琅琊榜 〜麒麟の才子、風雲起こす〜」や「瓔珞(エイラク)~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~」(中国語原題「延禧攻略」)、「花千骨(はなせんこつ)~舞い散る運命、永遠の誓い~」など、別の中国ドラマの日本語タイトルも「とても日本っぽく」なっている。やたらと長く、まるで「中二病」のような大仰なタイトルは、中国のドラマのタイトルの付け方とは大きく異なる。では、中国ドラマの日本語タイトルはなぜこんなに独特なのだろう?

長いサブタイトルを付けて内容を説明

日本語タイトルがとても長くなる主な原因は、タイトルの横のサブタイトルが長いからだろう。中国ドラマだけでなく日本のドラマも同じで、戸田恵梨香が主演の「SPEC」も、サブタイトルが「警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿」でとても長い。また、現在放送中のテレビ東京のドラマ「リーガル・ハート」にも、「いのちの再建弁護士」というサブタイトル」が付いている。

日本の脚本家の多くは、自分が脚本を手掛けたドラマにサブタイトルを加えることを好む。サブタイトルは、そのドラマの主な内容を説明している。例えば、上記に取り上げたいくつかのドラマは、タイトルだけでは、日本の視聴者が見ても、海外の視聴者が見ても、どんな内容のドラマか分からないため、サブタイトルを加えて対処している。日本で放送される中国の時代ドラマのほとんどの日本語タイトルには、日本の視聴者が理解しやすいようにサブタイトルが付け加えられている。

日本語タイルが大げさなのはなぜ?

日本で放送された中国ドラマのタイトルをまとめてみると、長いだけでなく、とても大げさであることにも気づく。よく使われているフレーズには、「逆襲」、「宿命」、「誓い」、「束縛」、「争い」、「運命」などがある。また、ポスターのデザインもとても誇張されており、目立つ色を使い、コントラストを強調し、字体も大きく、強烈なインパクトを感じさせる。

これほど大げさになるのは、日本人は「中二病」だからと思っている人も多い。しかし実際には、日本の映画・ドラマ界でよく使われる手法だからという部分が大きい。

「日本には長い歴史を誇る劇場文化があり、昔、小規模な劇場では客を呼び込むために、非常に大げさなタイトルにしたり、大げさな宣伝ちらしを作って配ったりしていた。大きな字や強烈なインパクトのタイトルやデザインにすることで、最大限観客の目を引こうとしたのだ。そして、作品のセールスポイント全てを一枚のポスターに書き込んでいた。やがてこうした劇場関連の仕事をしていた人が映画やドラマの製作に関わるようになり、映画やドラマにそのような宣伝手法を持ち込み、日本独特の映画・ドラマのタイトル付けや宣伝素材の製作手法が出来上がっていった」との分析もある。

もちろん、中国の古典小説の大作「水滸伝」や「三国志演義」などを原作としたドラマのタイトルは、中国語の原題をそのまま使っている。日本にもこうした作品のファンがたくさんいるため、日本語に翻訳せずに、そのままのタイトルを日本の漢字を使って表記しているのだ。(編集KN)

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