南北関係に最大の危機到来?金委員長が「韓国施設の撤去」を指示、韓国ネットから批判続出

Record China    2019年10月24日(木) 15時10分

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23日、韓国・ファイナンシャルニュースは、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が韓国施設の撤去を主張したことと関連し「南北関係最大の危機が到来した」と伝えた。写真は南北境界付近。

2019年10月23日、韓国・ファイナンシャルニュースは、北朝鮮金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が韓国施設の撤去を主張したことと関連し「南北関係最大の危機が到来した」と伝えた。

記事によると、金委員長は金剛山を視察。「見ただけで気分が悪くなる、みすぼらしい南側(韓国)施設」を韓国側の関係部門との合意の上で全て撤去し、「金剛山の自然景観に似合う、現代的な北朝鮮式の施設」を新たに建設するよう指示した。韓国側に依存しようとしていた先任者らの政策は「誤っていた」と批判し、北朝鮮独自の開発計画を提示したという。

金剛山観光地区では南北経済協力の観光事業が中断している。この事業を進めてきたのは韓国の現代(ヒュンダイ)グループで、記事は「開始から21年で、観光事業から完全に手を引くことになる可能性も排除できない」としている。

朝鮮労働党機関紙・労働新聞によると、金委員長は海金剛ホテル、文化会館、金剛山ホテル、金剛山玉流館(レストラン)、金剛ペンションタウンなどを視察した。その後「世界的名山である金剛山が先任者らの誤った政策により0年余り放置され、傷が残った」「国力が弱い時に南に依存しようとした」と過去の決定を批判。また「金剛山は今、まるで北と南の共有物、南北関係の象徴のように扱われ、北南関係が発展しなければ金剛山観光もできないかのようになっている。これは明らかに誤った認識だ」とも述べたという。

こうした金委員長の発言について、記事は「昨年の南北首脳会談で金剛山観光の早期再開に合意し、今年、本人も新年の辞で前提条件のない金剛山観光と開城(ケソン)工業団地の再開に言及したにもかかわらず、何の進展もないことへの不満」だと分析。「金正恩の最後通告か?」とも伝えている。

この報道を受け、現代峨山(アサン)は「観光再開の準備を進めている中での突然の報道で、困惑している。じっくり対応していく」とし「金委員長の発言が、現代峨山の事業撤退を意味するものではない」と説明したという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「正恩さん、カネはあるのか?」「子分の文在寅(ムン・ジェイン)さん、撤去費用をすぐに送金してってさ」「在寅さん、おたくの首領さんが、またスネてるよ。どうするの?」「金委員長が馬に乗るパフォーマンスしてたから、南にミサイルを撃ってくる気なのかと思ってた」「国内がこんな状況なのに、何が南北統一だ。北朝鮮はこのまま放っておけばいい。戦争で金正恩の政権を崩壊させない以上、統一なんてないよ」「南北関係が順調だったことなどあったか?核を完成させ、米国と直接対面するために、文大統領を利用しただけ。文大統領はそれに乗せられただけ。韓国国民だけが核の危険にさらされている」など、北朝鮮と文大統領への批判が殺到している。(翻訳・編集/麻江)

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