中国のイケてない負け組、今後は主要消費者層に―米誌

Record China    2013年7月3日(水) 8時10分

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1日、中国で流行に敏感でネットワークを使いこなすような若い負け組が今後の主要な消費者層になるかもしれない。写真は北京のデパートで買い物する若者。

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2013年7月1日、環球時報によると、米誌アトランティックはこのほど、「中国で流行に敏感でネットワークを使いこなすような若い負け組が今後の主要な消費者層になる」とする記事を掲載した。

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中国語に「吊絲(ディアオスー)」という新しい言葉がある。将来性がなく異性から見向きもされないようなイケてない負け組を指す言葉で、これまではあまり良い意味では使われなかったが、近ごろは逆に学歴が高く豊かな生活を楽しんでいるような若い独身者が自ら好んで自称するようになっている。

2012年に中国の成長率が7.8%に減速して以降、中国経済は以前ほどの勢いを失っているようにも見える。経済環境の影響により中国におけるブランド品の消費も減少しているが、そうした中で「吊絲」たちは品質の高いブランド品の消費者層として注目される存在となっている。

「吊絲」を自称する人たちにはプログラマやメディア関係者を中心とした30歳代が多く、投機家や公務員は少数派だという。北京市民の平均可処分所得は3039元(約4万9000円)だが、「吊絲」の多くは男性が6001〜8000元(約9万6000〜12万8000円)、女性は3001〜6000元(約4万8000〜9万6000円)と比較的高い収入を得ている。

車や不動産にはあまり興味がなく、恋人もいないが、流行に敏感で質の高い生活を求める傾向が強い。オタク的な一面も強く、夜は家でゲームやネットに興じることが多く、その一方で不足する社会的なつながりなどを求める意識が高いという。

すでに「高級」や「高消費」は過去のものとなりつつあるが、今もそうしたものを追い求め、高い購買力がありながら理性的な消費態度も持ち合わせる「吊絲」は今後の中国の主要な消費者層になり、新たなビジネスチャンスを生む存在になると指摘されている。(翻訳・編集/岡田)

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