中国の都市は生活感に欠けている、どこも同じで個性なし―ドイツ誌

Record China    2013年7月3日(水) 0時47分

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1日、都市化の推進によって急速に発展してきた中国の各都市は生活感に欠け、どこもみんな同じで都市としての個性がない。写真は重慶。

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2013年7月1日、環球時報によると、ドイツ誌フォークスはこのほど、都市化の推進によって急速に発展してきた中国の各都市は生活感に欠け、どこもみんな同じで都市としての個性がないとし、こうした都市発展モデルは欧米人には理解し難いと伝えた。

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中国では現在、ベルトコンベアーで大量生産するかのように各地区で都市化が進んでいる。こうした都市発展モデルは、欧州式でもなく、米国式でもない。過去の経験に照らし合わせても理解し難く、経験豊富な建築関係の記者でさえ誰も理解できない。

ある専門家はどちらかと言えば欧州式だと分析しているが、筆者から見ると、中国の都市が見せる強暴性や残虐性は、欧州の都市の快適性や調和性とは相容れない。例えば、重慶では多くの住民が移転させられ、住んでいた家屋を取り壊した後に他の都市とまったく同じような摩天楼が建築された。こうしたやり方は欧州では見られない。

中国ではまだ発展モデルが確立されていないと言える。多くの都市の発展モデルは「試行錯誤の原則」に基づき、うまく行かなければその時になってその発展モデルを中止している。例えば、環境汚染問題について言えば、多くの都市でその代価が巨大になると分かってから初めて生態環境保護に注目し始めた。中国の大多数の都市計画担当者には十分な生態環境知識が不足しているのである。

真の大都市は、単にその面積が大きいだけではなく、90年代のニューヨークやロンドン、東京のように、都市と郊外を結ぶネットワークが必要だ。中国各地でも高速道路や高速鉄道、架橋などを含めたインフラの建設に力を入れているが、将来的により重要で必要なものは、こうした物流のためのインフラだけでなく、都市間で情報や経験を分ち合うことである。

また、都市化の基本概念の1つとして、各都市それぞれが都市としての個性を持つことが挙げられるが、中国ではこの部分が欠落している。中国の各都市ではランドマークとなるような特徴を持った建築物の建築を進めているが、これだけでは不十分だ。都市の個性には独特の文化や生産力、消費モデルが必要だが、これまでのところ、急増する中国の新しい中産階級の好みは欧米の製品に偏っており、今後は中国独自のブランドにも注目するべきだろう。

中国各都市では摩天楼が急増しているが、一方で都市生活は味気なくなっている。中国の都市は個性に欠けているのである。(翻訳・編集/HA)

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