中国高速鉄道、1318キロ乗ったけどWi-Fiは一度も途切れなかった―独誌

Record China    2019年12月17日(火) 7時50分

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独誌デア・シュピーゲルに14日、中国の高速鉄道に乗車した記者によるレポートが掲載された。写真は中国の高速鉄道。

独誌デア・シュピーゲルに14日、中国の高速鉄道に乗車した記者によるレポートが掲載された。16日付で中国メディア・環球時報が伝えた。

記者はまず、「12月のある日、上海駅から出発するG12列車は午前11時59分にドアが閉まり、正午に定刻通り北京に向かい始めた。列車はたった4時間半の間に1318キロの道のりを行く。これはバルト海から地中海までの距離に相当する。その間、車内のWi-Fiは一度も途切れることはなかった」と指摘した。

さらに、車内の様子に言及。「シートは座り心地が良く、広々としていて脚も伸ばせる。サービスもまるで飛行機のフライトさながらで、乗務員は乗客に素早く飲み物やクッキー、スナックを提供してくれた。午後0時22分の時点で、ディスプレイに表示される最高速度は時速339キロに達していた」と説明した。

続いて、中国の鉄道事情について紹介。「列車の旅は、すでに中国で飛行機に代わる交通手段となっている。とりわけ人口が集中している東部地域では、列車に乗れば今やほとんど全ての都市に行くことができる。中国の高速鉄道網の営業距離は3万キロに達しており、世界の総距離の3分の2以上を占める。昨年のある研究によると、中国の列車の乗客の中で高速鉄道に乗ったことがある人の数は2005年の時点では100人中1人に過ぎなかったが、15年には50人に達した」とした。

さらに、「鉄道は最もエネルギーを使用しない交通手段の一つだ。中国では鉄道が気候変動対策にますます貢献していて、他の国々の見本にもなっている。こうした大型プロジェクトの背景には中国の政治的意図もある。優れた交通網は市場開拓に有利なだけでなく、国家の統一も保証するからだ。世界銀行はある研究の中で、中国において鉄道技術メーカーと大学、研究機関の間に良好な協力関係が築かれていることを称賛した。それは鉄道の標準化をより容易にしているのだ」と指摘した。

このほか、「中国の鉄道に対する情熱は経済的論理に従っている。高速鉄道の1キロメートル当たりのコストは1700~2100万ドル(約18億5900~22億9700万円)とされているが、これは他国と比べて3分の1ほど少ない。資金調達についても、中国には他の国々がまねできないような有利さがある。それ以上に、中国では高速鉄道への巨額の投資を乗客から回収しようとしていない。上海から北京までの運賃は、2等席で71ユーロ(約8600円)ほどだ」と指摘した。

最後に、記者は「G12列車が北京南駅に到着した時刻は午後4時36分だった。これは時刻表に記された定刻よりも2分早かった」と結んだ。(翻訳・編集/岩谷)

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