韓国人が抱く中国への期待と不安、対北朝鮮政策で―韓国人研究者

Record China    2013年6月30日(日) 12時2分

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28日、中国が将来世界の強国になり、北朝鮮への影響力を強めていくことに、多くの韓国人が期待と不安を抱いていると韓国人学者のイ・ヨンジュ氏は指摘する。写真は太極旗を手に訪中した朴韓国大統領を歓迎する若者。

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2013年6月28日、韓国中国政経文化研究院の理事長で北京大学客員教授のイ・ヨンジュ(李映周)氏は、中国が将来世界の強国になり、北朝鮮に対する影響力をさらに強めていくことに、多くの韓国人が期待と不安を抱いていると指摘した。環球時報(電子版)が伝えた。以下はその要約。

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多くの韓国人が中国の未来の姿に期待と不安を抱いている。その核心は北朝鮮にある。中国と韓国の国交が成立して20年、両国の関係は驚くべき発展を遂げ、民間においても互いに良好な友好関係を築いてきた。しかし、10年以降に発生した天安沈没事件(韓国海軍の軍艦「天安」が黄海上で沈没した事件)と延坪島(ヨンピョンド)砲撃事件は、韓国社会に「中国脅威論」の台頭をもたらした。

最近になって韓国人の間で中国に対する期待が再び高まっている。その理由は単に習近平(シー・ジンピン)中国国家主席と朴槿恵(パク・クネ)韓国大統領との間に深い信頼関係が築かれたことだけでなく、3回目の核実験を強行した北朝鮮に対する中国政府の対応が終始一貫して責任感に満ちたものであったことにも起因している。

中国はその後開催された国連の北朝鮮に対する制裁決議に同意したが、それは中国の北朝鮮政策の根本的な変化を意味するものではなかった。朝鮮半島における地政学上の利害関係に変化はなく、中国は北朝鮮との友好関係を維持していく必要がある。だがその一方で中国は、北朝鮮との関係を「容易に分かりあえて、なおかつ助け合う」正常な国家関係に修正したいと願っている。

韓国の朴新政権も相互信頼の上に成り立った南北関係の正常化を望んでいる。つまり朴大統領の掲げる「朝鮮半島信頼プロセス」だ。北朝鮮が核武装を放棄するならば、韓国は北朝鮮への経済援助と経済共同体の建設を積極的に推し進めることになる。これは中国の現行の北朝鮮政策と多くの点で相通じるものがあるといえる。(翻訳・編集/本郷)

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