夏休みスタディーツアー消費額平均13万円、親は理性的に―中国

人民網日本語版    2019年8月24日(土) 14時20分

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携程のスタディーツアープラットフォームのデータでは、2019年の夏休みシーズンのスタディーツアー1回1人あたりの平均消費額は8641元に上り、前年同期比4.3%低下した。写真は中国の親子。

携程旅行網がこのほど発表した「2019年夏休みスタディーツアー勘定書」によると、携程のスタディーツアープラットフォームのデータでは、2019年の夏休みシーズンのスタディーツアー1回1人あたりの平均消費額は8641元(約13万円)に上り、前年同期比4.3%低下した。世帯平均は2万2000元(約33万円)で、同2.1%増加した。注目されるのは、広州市の個人平均消費額が全国トップだったものの、スタディツアーの選択にあたり親たちの消費観念がますます理性的になったことだ。南方日報が伝えた。

■広州のスタディーツアー平均消費額は1万元超、全国でトップ

同プラットフォームが発表した「2019年夏休みスタディーツアー消費ランキング」は、全国の主要なスタディーツアー出発都市15カ所の今年夏休みシーズンの消費額の統計をまとめたものだ。それによると、広州市の個人平均消費額は1万1963元で全国トップとなり、以下、北京の1万380元、上海の9830元が続く。K段階(幼稚園から義務教育まで)の子どものスタディーツアー消費額は、年齢が上がるにつれて上昇する。学校の区切りごとの消費額をみると、小学生は珠海市が5963元でトップ、中学生は上海市が1万2263元でトップ、高校生は広州市が2万852元でトップだった。全国平均収入をみると、スタディーツアー消費額は確かに少なくはない。しかし「勘定書」には5万元というケースもあり、それに比べればかなり少ないといえる。

北京市に暮らす女性の張さんは、「自分の子どもは10歳になる。今年の夏休みの補習クラスは合わせて5000元前後になった。子どもを連れて『新シルクロード 青海から敦煌へ』という歴史文化系の親子キャンプに行って、家族3人で2万元弱だった。『夏休みのスタディとツアー』を合わせると2万元あまりだ。SNSのモーメンツをみてみると、自分は中の上の水準といえる。ニュースでは10万元とか8万元とかいう話も聞くが、自分の周りの親のほとんどがもっと理性的で、自分の収入レベルを大幅に上回るようなことはしない」と話す。

今年の親たちのスタディツアーの選択には、定番の米国スタディツアー商品の人気が低下し、中国国内や日本、韓国、東南アジアなどの短距離のスタディツアー商品を選ぶ割合が上昇したという大きな変化もみられた。同プラットフォームが発表した「2019年夏休みスタディツアー目的地ランキング」は、中国と海外の人気スタディツアー目的地15カ所の消費価格データの統計をまとめたものだ。国内価格は3000元から4000元が一般的で、海外ではスイスが最も高く1人あたり5万1476元になり、ニュージーランドとカナダの3万元超が続く。タイ、インドネシアなどの東南アジアは約6000-7000元だ。

■1万元以下のスタディーツアー商品が70%占める

信用できるスタディーツアー商品を選ぶにはどうしたらよいか。業界の専門家は、「親御さんはスタディーツアーを選ぶ際に高ければよいという姿勢を捨てることだ。優先的に考えなければならないのは商品の中身、コストパフォーマンス、子どもが興味を感じるかどうか、日程が適切かどうかだ」と話す。

携程のビッグデータによると、今年の夏休みプラットフォームには1400種類あまりのスタディーツアー商品が登場し、最多価格帯は1000-1万元で54%を占めた。次は1万-3万元で25%。1000元以下のライトスタディーツアー商品は200種類以上あり、16%を占めた。3万元以上の「別格」商品は5%ほどだった。

より人気があるのはどのようなツアーだろうか。「夏休みスタディーツアー商品人気ランキング」をみると、オンライン予約状況からわかるのは、今年の夏休みに増加率が100%を超えたダークホース商品10種類のうち、単価が1万元以下の商品が8種類に上ったことだ。「博物館を楽しむ」自然博物館ガイドツアーは、復旦大学生命科学学院の修士で上海市遺伝学会の会員指導担当者を解説者に招き、参加費は180元で、夏休みの予約件数が同540%増加した。上海の保護者は、「こういった手頃で中身のあるスタディーツアーはサラリーマン家庭には非常にありがたい。スタディーツアーで最も重要なことは、どこに行くか、どれくらい高価かということではなく、誰と一緒に行くか、行程や中身に意義があるかどうかだ」と話す。

海外スタディーツアーは、子どもに英語を学ばせるために3万元から4万元もする団体ツアーに申し込まなければならないとは限らない。(目的地でツアーに参加するスタイルの)英国人家庭教師の家にホームステイするディープ体験型スタディーツアーも今年の夏休みには人気があった。午前中に英語で3時間コミュニケーションし、先生の家で英国の民間文化を深く体験し、午後には先生と一緒にショッピングに出かけ、非常に自由な雰囲気の中でたくさんのことが学べるツアーだという。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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