大学の学生募集、「お色気大作戦」はOK?―中国メディア

Record China    2013年6月28日(金) 22時30分

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27日、中国各地で高考(全国大学統一入試)の合格ラインが続々と発表され、各大学による「学生募集合戦」の幕も開いた。写真は杭州電子科技大学の卒業写真。

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2013年6月27日、中国各地で高考(全国大学統一入試)の合格ラインが続々と発表され、各大学による「学生募集合戦」の幕も開いた。従来通り、「学生募集チーム」を組んで優秀な受験生を奪い合う大学がある一方で、「新手法」で学生募集を行っている大学もあり、ネットユーザーの間で話題になっている。北京の中国人民大学公式サイトは、ネットユーザーから「人民大の女神」と呼ばれる美人卒業生の写真を掲載し、多くの受験生の注目を集めた。しかし、福建師範大学の「美人学生とエアコンが君を待っています!」というPR戦術と比べると、「人民大の女神」はやや見劣りする感がある。26日付の広州日報記事を引用して新華網が伝えた。

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各大学があの手この手で学生募集に躍起になっていることについて一部のネットユーザーは、「美男美女の学生を使って受験生にPRすることには、『色仕掛け』の感が否めず、大学の厳粛でアカデミックな雰囲気とはかけ離れているのでは」と懸念している。

しかし、大学が学生募集のために「お色気作戦」に出ることは、優秀な学生を獲得しなければならないという激しい戦いにおける、全く正常な行為といえよう。学生獲得のための手段、方法、ルートは、柔軟かつ多種多様であってしかるべきで、タブーなど存在しない。これまで、大学の学生募集PRは、学校の景観や指導教員が中心だった。これは、正当かつ厳粛だが、あまりにも型にはまり過ぎていて、若者の嗜好や審美眼とはかけ離れている。それらに取って変わり、美男美女学生がキャンパスの「顔」となっていることは、学生募集PRにおける革新とブレイクスルーであるといえる。

また、学生募集シーズンになると、全国各地の大学が学生募集チームを全国に派遣してPR活動を行うのが常となっているが、この方法はコストがかかるものの、それに見合う効果があるとは言えない。ネット上で美男美女学生が「お色気作戦」の最前線に立つことで、受験生が注目し、入学大学を選ぶ上での参考情報を得ることは、はっきりとした形では現れないが、学生募集にプラスに働き、募集効率もアップする。

「大学の学生募集PRに色仕掛けを使うのはけしからん」と批判するネットユーザーもいるが、実際、受験生が大学のサイトにアップされた美人の写真1枚で、入学する学校を決めることなどあり得ない。当然彼らは、学校の教員(授業)の質、教育環境、専門学科の設置など各要素も検討する。美男美女の真の効果は、受験生がさまざまな大学に関心を持つよう仕向けることにあり、彼らが学校の各方面の状況についてより多くを知り、最終的にベストな判断を下すための助けとなることだ。この点から言えば、大学の学生募集の「お色気作戦」は、大学にとって有利となるだけではなく、受験生にとっても極めて有効である。

結局のところ、大学の学生募集で「お色気作戦」が繰り広げられるのは、各大学がより能動的かつ柔軟に、さらに知恵を使って効率良く学生募集を行っていることの証であり、肯定的に評価すべきである。もっとも、より多くの優秀な学生が入学したことは、大学にとって成功への最初の一歩にすぎない。大学にとって更に重要なことは、いかに質の高い授業、成長環境、成長条件を学生に提供するかであり、彼らが大学での学業を無事終えて一日も早く一人前の人物に成長し、国家や社会に貢献する人材となり、学歴・素質ともに十分高い国民となるよう、バックアップすることだ。(提供/人民網日本語版・翻訳/ KM・編集/武藤)

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