中国産アニメ映画「哪吒」の大ヒットを支えるものは何か

配信日時:2019年8月16日(金) 17時10分
中国産アニメ映画「哪吒」の大ヒットを支えるものは何か
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スマートフォンの映画チケット予約アプリを見ると、今中国で大ヒット中の映画は、中国古代の神話に登場するキャラクター「哪吒(ナタ)」が主人公の中国国産アニメーション映画「哪吒之魔童降世」だ。
スマートフォンの映画チケット予約アプリを見ると、今中国で大ヒット中の映画は、中国古代の神話に登場するキャラクター「哪吒(ナタ)」が主人公の中国国産アニメーション映画「哪吒之魔童降世((なたのまどうこうせい)」だ。中国の文化をテーマにしたこの映画は、中国のアニメ映画歴代興行収入ランキング1位になっている。大ヒットを支えているのは、チケット販売プラットフォームや関連グッズの販売、オンライン販売、スマホゲームなど大量の産業チェーンで、大ヒットまでの道のりは決して平らではない。人民日報海外版が伝えた。

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中国の純国産ショート動画アプリが世界中で大ヒットしたり、中古車売買アプリが海外で上場したり、タクシー呼び出しアプリが同市場の長年の悩みを解決したり、大型ショッピングプラットフォームが消費のルートを開拓し、人々の購買意欲を高めたり、物流業関連のサービスがグレードアップを続け、世界の先頭を走ったり、料理だけでなく、薬や食品など何でも家まで届けてくれるサービスが登場したり……。

「三新(新業態、新産業、新ビジネスモデル)経済」が中国全土で瞬く間に花を咲かせている現状に、舌を巻く人がいるが、その本質は中国式イノベーションの始動だ。

イノベーションというと、これまでは古いものを新しくするというのがその特徴であったのに対し、「三新」経済が始動するイノベーションには、ワントゥーザマルチ、立体化、業界の垣根を超えやすい、爆発的、画期的、カスタマイズ、非競争などの特徴がある。

プラットフォーム経済の市場はいずれも細分化されているが、しっかり分類されたプラットフォーム上であっても、一つのプラットフォームに、多くの種類の商品や多くの市場が集まる傾向が強く、取引の時間、空間、決済などは、イノベーションに高度に濃縮され、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、ブロックチェーンのサポート下の企業統計可視化分析により、プラットフォームのユーザーは管理の水準を継続して向上できるようになっている。ワントゥーザマルチの特徴により、「三新経済」は取引量を急激に伸ばすことが容易になっている。

以前のように革靴とスーツ姿で街を歩き、マーケティングをする必要もなくなった。マーケティングチームは、イノベーション技術のサポート下で作品を製作し、多くのフォロワーを抱える微博のアカウントやショート動画、強い影響力を誇る公式アカウントなどの立体化ルートを通して発表するようになっている。

従来の「従事する業界で、自分の仕事だけに集中する」という考えも「三新経済」には適応できない。まず、中国の文化や大ヒット小説などをテーマにした映画、ドラマが製作されると、続いて製造業の力を借りて関連商品が製作されたり、スマホゲーム業界などの力を借りて娯楽商品が製作される。そして、それらが、小さいものではSNSなどのスタンプになったり、大きいプロジェクトなら、実店舗や大型娯楽施設、不動産業界と提携して応用されたりする。そのようにして、一つの業界の垣根を大きく超えて付加価値が生まれていく。また、人気芸能人やネットの人気者がPRすることで、一つの商品が一瞬で売り切れるということも珍しくなく、そのような「インフルエンサー効果」により、「三新経済」のサポートの下、一つの商品が短期間に爆発的に売れるケースが増えている。また、オンラインチケット販売プラットフォームが登場したことにより、映画の興行収入が数カ月で数十億元(1元は約15.1円)に到達するという不可能を可能にしている。

「三新経済」において、一時心配されていた需要側の消費が大きな程度においてオーダーメイド化によって満たされ、中国国産のスマホが発売後、数秒で売り切れるというケースもしばしばあった。一方の供給側は、起業家プラットフォームのような性質を持つオフィスエリア、産業パークを通して、資源の統合を実現している。そのような場所は供給側にオーダーメイドサービスを提供し、大衆による起業・革新の応用を促進している。

「三新経済」におけるイノベーションには、非競争性という特徴もある。さまざまな業界、産業、段階において、一つのアイデア、技術を何度も使うことができ、付加価値の拡大を何度も実現することができる。

このようなイノベーションは現段階においては、一過性、バンドワゴン効果、コントロール不能になりやすいなどの特徴があることも否定できない。アーリーステージのイノベーション主体とプラットフォーム企業の間にも「寄生」という状況が起こり、呑み込まれたり、買収されたり、追い出されたりすることもある。このようなイノベーションは、人材の数と構造、資本、体制メカニズム、奨励政策などの影響、制約を受け、従来の就業、社会保障体制、監督・管理に課題を出し続けている。このような発展をめぐる問題は、発展を続けながら少しずつ解決していかなければならない。しかし、デメリットよりメリットのほうが大きく、課題も成長のチャンスと言えるだろう。

中国国産アニメーション映画の空前の大ヒットにも、「三新経済」が始動する中国式イノベーションにもそれらがあてはまる。(編集KN)
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