長江を救え!天敵を使って環境保護―湖北省武漢市

Record China    2007年4月19日(木) 11時12分

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2007年4月17日、湖北省武漢市で開催された第3回世界植物園大会において、丁建清博士は外来植物のホテイアオイの危険性とその対策について発表した。水質悪化が進む長江を救う切り札として期待されている。

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2007年4月17日、湖北省武漢市で開催された第3回世界植物園大会において、中国科学院武漢植物園の丁建清(ティン・ジエンチン)博士は外来植物のホテイアオイの危険性とその対策について発表した。

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ホテイアオイは南米原産の水草。繁殖の速度が速く、大発生すると水面を覆い尽くしてしまう。結果、水中の酸素がなくなり、日の光も届かなくなり、水質は悪化する。生い茂ったホテイアオイは船に絡みつき、航行にも支障をきたすようになるという。世界各国で対策に苦慮している。

丁博士は1994年からホテイアオイ駆除の研究を続けてきた。現在最も有効と思われる手段は、天敵であるホテイアオイゾウムシを放つことだ。もっともホテイアオイゾウムシ自体が外来生物として現地の環境に悪影響を及ぼす可能性も否定できない。そこで丁博士は武漢市付近の環境にホテイアオイゾウムシが及ぼす影響について研究を続けてきた。その結果、ホテイアオイゾウムシは武漢市の農作物は食べず、ホテイアオイのみを食べると確認されたという。

現在、長江の水質悪化・富栄養化が指摘されており、ホテイアオイはいつ大発生してもおかしくない状態だ。三峡ダムのダム湖でもすでにホテイアオイが発生したとの情報もあり、丁博士の研究は環境保護の切り札として期待が集まっている。(翻訳/編集・KT)

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