中国企業、世界最速の3Dプリンターを開発

人民網日本語版    2019年8月14日(水) 20時10分

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北京市中関村のオフィスビルで、3Dプリンターがパソコンの指示を受け稼働していた。ティッシュの箱サイズのノートルダム大聖堂の模型が、樹脂の溶液の中から出てきた。

北京市中関村のオフィスビルで、3Dプリンターがパソコンの指示を受け稼働していた。ティッシュの箱サイズのノートルダム大聖堂の模型が、樹脂の溶液の中から出てきた。時計の模様も肉眼で確認できる。模型の印刷にかかった時間は13分。これは世界の3Dプリンターの最高速度であり、通常は同じような模型の印刷に6時間ほどかかる。中国青年報が伝えた。

3Dプリンター技術は登場以降、少量でオーダーメイド型の需要を満たせることから注目を浴びている。しかし印刷のスピードは3Dプリンターが製造業に受け入れられるかを左右している。清華大学で学部を卒業後、南カリフォルニア大学で修士号、オーバーン大学で博士号を取得した李厚民氏は、速度向上により3Dプリンターの普及率を高めようとし、ついにUNIZ科技を創業した。1時間当たり1200ミリの速度で「世界最速の3Dプリンター企業」になり、ベンツ、グロナー、テスラなどから受注を獲得した。市場の一般的なアプローチと異なり、李氏のチームは光固化のシステム改善により進展を実現した。

研究開発と実験を繰り返す無味乾燥な日々、チームは深夜1、2時まで働くこともしばしばで、ビルのドアに鍵をかけられることもあった。こうしてついに、印刷速度が1時間当たり1200ミリに達した。これは他社の3Dプリンターがコーラの蓋をようやく印刷し終わったころ、UNIZ科技がコーラの瓶の印刷まで完了している計算だ。

速度の向上は革命的な変化をもたらしている。これまで3Dプリンターは速度の制限があり、利用者はごく少数で、市場から認められていなかった。李氏は「国内の製造業と3Dプリンターの融合はまだ初期段階だ。製造業は今後3年でデジタル化改革に直面する。3Dプリンターの速度が数時間から数分に変化することで、スマート製造の変革を支える」と述べた。

歯科を例にすると、以前は患者の歯の形に基づき石膏歯型を作るため1週間かかり、精度もやや低かった。UNIZ科技の3Dプリンター技術を使えば、精度を保証した上で多くの歯型を急速に作ることができる。歯型製作の速度を大幅に上げ、医師と患者の時間を節約した。(編集YF)

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