古画の中にドローンや潜水艦、アニメキャラクターが出現?―中国

人民網日本語版    2019年8月15日(木) 12時50分

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おなじみのアニメキャラクターが「タイムスリップ」して中国の古画に登場すると、どんな感じになるのだろう?

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おなじみのアニメキャラクターが「タイムスリップ」して中国の古画に登場すると、どんな感じになるのだろう?北京で最近開催された絵画展「タイムマシン」では、そのような絵画作品約30点が展示された。中国新聞網が伝えた。

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展示されている作品は、古代に描かれた絵のような画風だが、近寄ってよく見ると、「なにかが違う」と感じる。例えば、この青緑山水画をよく見ると、中国伝統の衣装を着た「ドラえもん」がいる。絵のタイトルはもっとストレートで、なんと「ドラえもんの高山流水」だ。

「スイング」

この古風な水墨山水画には、ゴルフクラブを持ってスイングしている「いにしえ人」がいる。

「ドラえもんの黄色い潜水艇」

山や松の木、鶴などが描かれたこの山水画には、アニメチックな潜水艦が登場している。

これら現代の要素が盛り込まれた「古画」は全て、「80後(1980年代生まれ)」のアーティスト・王赫(ワン・ホー)さんの作品だ。王さんは、中国の国家級無形文化遺産・古書画模写・複製技能継承チームのメンバーでもある。

王さんは、「これらの作品は自然な流れで始めた表現で、自分自身のリアルな思いや経験も盛り込んでいる。自分にとっては、タイムスリップしたような『古画』を描くのは、水が流れて溝ができるようにとても自然なこと」と語る。

王さんは2008年から、古代書画の複製に携わってきた。中国の古画は、絹や紙に描かれているが、どちらにしても有機質であるため、必ず劣化し、最終的は消失してしまう。王さんによると、今従事している古画の複製は、古画の「コピー版」を作っておく仕事だ。

王さんは、「中国では昔から、たくさんの古画が複写・複製されてきた。現在、唐の時代の絵画はほとんどない。『唐の時代の絵画』と言われている作品は、実際には、北宋の第8代皇帝・徽宗の時代に複写されたものだ」と説明する。そのため、唐の時代の古画を見ることは非常に難しいものの、宋の時代に複写された「コピー版」を通して、今も唐の時代の絵画を楽しむことができるのだ。

しかし、この仕事をずっとしているうちに「表現欲」が湧いてきた。王さんは、「仕事では原作と全く同じように複写・複製をしなければならず、忠実に再現すればそれでいい。でもしばらく経験を積み、いろんなことにだんだん慣れてくると、自ら何かの芸術を表現したいという欲が出てきた。家で複写・複製の練習をしている時に、突然、自分がよく知っていて、おもしろい要素を古画に盛り込んだらどんな感じになるのだろうと思いついた」と言う。

ある時、王さんはそうした作品を中国版ツイッター・微博(ウェイボー)にアップしてみたところ、好評を博し、フォロワーがどんどん増えていった。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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