中国、20の超伝導量子ビットのもつれに成功

人民網日本語版    2019年8月12日(月) 22時0分

拡大

浙江大学、中国科学院物理研究所、中国科学院自動化研究所、北京計算科学研究センターなどの中国国内の機関でつくるチームはこのほど共同の取り組みにより、20の超伝導量子ビットを持つ量子チップを開発し、操作を通じ全局のもつれを実現させた。

浙江大学、中国科学院物理研究所、中国科学院自動化研究所、北京計算科学研究センターなどの中国国内の機関でつくるチームはこのほど共同の取り組みにより、20の超伝導量子ビットを持つ量子チップを開発し、操作を通じ全局のもつれを実現させた。固体量子装置の量子ビット量子もつれ生成数の世界記録を更新した。この進展は9日、米サイエンス誌に掲載されている。人民日報海外版が伝えた。

説明によると、マルチビット量子もつれの実験と生成は、量子コンピュータープラットフォームのコントロール能力を測るカギとなるシンボルだ。2年近くにわたる装置設計・製造、実験測量・制御及びデータ処理を経て、中国人科学者でつくる共同チームは量子ビット量子もつれ生成数を20に増やした。わずか187ナノ秒(人のまばたきにかかる時間の100万分の1のみ)の間で20の人工原子が開始時のコヒーレント状態から複数回の「変身」を経て、最終的に同時に2種類の相反常態が存在するもつれを形成した。この量子ビット生成全局のもつれの制御は、チームがこれらの量子ビットをコントロールできることを示している。人類はこの187ナノ秒により、量子計算の研究の道で再び一歩先に進んだ。

量子コンピューターの開発は現在、国際ハイテク競争のホットな分野だ。グーグル、IBM、マイクロソフト、インテル、ファーウェイアリババなどの世界ハイテク企業がその研究に力を入れている。科学研究者によると、世界のその他の超伝導量子チップと比べると、中国の科学者が今回開発したチップには次の目立つ特徴がある。すべてのビット間で相互連結が可能であり、これにより量子チップの運営効率を高めることができ、20ビットもつれを真っ先に実現した重要な理由の一つでもある。(編集YF)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携