即席麺の消費量世界一!中国人の好みは南北で二分―中国メディア

人民網日本語版    2019年8月14日(水) 1時30分

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空腹を満たすための食べ物から、次々と誕生する風変わりなフレーバー、儀式感にあふれたさまざまな食べ方に至るまで、インスタント麺はこれまでずっと、中国の食いしん坊たちの心の中で一定の地位を占めてきた。

空腹を満たすための食べ物から、次々と誕生する風変わりなフレーバー、儀式感にあふれたさまざまな食べ方に至るまで、インスタント麺はこれまでずっと、中国の食いしん坊たちの心の中で一定の地位を占めてきた。米国のコンサルティング会社Ries&Ries Focusing Consultantsがこのほど発表したインスタント麺に関する報告によると、2018年、世界のインスタント麺販売量は1036億個、うち中国市場で402億5000万個が販売され、世界全体の38.85%を占めており、他国を大きく引き離し、まぎれもない「世界トップ」の座を占めた。北京青年報が伝えた。

■「南の海鮮味、北の漬物味」中国人の好みは長江を境に二分

オンラインショッピングモール・天猫(Tmall)がこのほど発表した「インスタント麺・味マップ」によると、2018年通年で、4000万人が6億個以上のインスタント麺を胃袋におさめた。消費量上位10都市は順に、上海、北京、杭州深セン広州武漢、南京、蘇州重慶鄭州だった。

10年前と比較すると、インスタント麺のフレーバーについては選択肢がかなり増えた。香菜(パクチー)味、塩漬け卵黄味、トマト卵味などのような「入門レベル」から、アヒルの首の激辛燻製味、ザリガニ味、酸味と辛みをきかせたホルモン味、鶏の紹興酒漬け味、さらにはチーズ味のように変わった「アップグレードレベル」にいたるまで、インスタント麺のさまざまなフレーバーは、「ない味はない」と言えるほどバラエティーに富んでいる。

だが、これらのニッチな味のほか、昔からの主流である「海鮮味」と「青菜の古漬け」味は、やはり、中国人がインスタント麺を選ぶ際の第一の選択肢となっている。地域分布で見ると、長江が「南の海鮮、北の漬物」という南北の味の好みを分ける境界線となっている。

■販売成長の「落ちこぼれ」からの復活を目指し努力

1958年に誕生したインスタント麺だが、ここ数年間は思うように販売量を伸ばせていなかった。世界インスタント麺協会のデータによると、2014年、中国インスタント麺市場の販売量は444億個に達したが、2015年から徐々に減少に転じ、2016年には385億2000万個とさらに落ち込んだ。だが、2018年に入ってから、中国インスタント麺市場の販売量は回復を遂げ、2019年には2014年のレベルまで回復すると予想されている。

インスタント麺市場が回復した背景には、インスタント麺のフレーバーの革新や、「顔面偏差値」の強化といった業界の「努力」があり、若者たちの心を捉えたことで市場の回復が実現した。企業側も、若者のインスタント麺を食べる時の「儀式感」やソーシャルメディア文化において、多くの点で開拓を試みた。

データによると、インスタント麺消費者のうち、「95後(1995年から1999年生まれ)」が多数を占め、うち70%は女性だった。今後、「インスタント麺を作ることができる」が、結婚相手に求める新たな必須技能の一つになり得るかもしれない。(提供/人民網日本語版・編集/KM)

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