中国サッカー初の非中国系帰化選手、間もなく代表入りか=ネットの反応はさまざま

Record China    2019年8月4日(日) 14時50分

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2日、中国の動画メディア・梨視頻の微博アカウントは、広州恒大に所属するFWエウケソンの中国籍取得が間もなく実現するであろうことを伝えた。資料写真。

中国の動画メディア・梨視頻(Pear Video)の中国版ツイッター・微博(ウェイボー)アカウントは2日、広州恒大に所属するFWエウケソンの中国国籍取得が間もなく実現するであろうことを伝えた。

ACLなどアジアの舞台で活躍してきたブラジル人選手のエウケソンは、これまでも中国帰化の準備を進めていると報じられてきた。このたびの報道で、今年9月以降に行われるFIFAワールドカップ・アジア予選の中国代表チームの出場選手リストに掲載される方向であることが伝えられ、予選までに帰化手続きが完了することが考えられる。

中国ではこれまで、北京国安のMF侯永永(ホウ・ヨンヨン)と李可(リー・カー)、上海申花の元ガボン代表FWエンドゥンブが中国国籍を取得してきたが、いずれも母親が中国人で、中国にルーツを持たない選手が帰化により代表入りを果たすのはエウケソンが初となる見通しだ。インタビューを受けた際、エウケソンは通訳を通して「自分のパフォーマンスを通して中国に貢献したい」と語った。このほか、報道では「他の選手の帰化手続きも進行中だ」と伝えられた。

中国ではこれまでも、「中国代表も帰化選手を起用して強化しよう」という声がある一方、「移民による勝利はその国の真の実力を現しているのか」という疑問が投げかけられるなど、帰化選手の起用が議論の的になってきた。

今回の報道に対して、中国のネット上ではさまざまな反応が見られる。「優秀な人材はどんどん取り込めば良い。イタリアやポルトガルもそうやって強くなった」「サッカーに限らず、成長してきた国には例外なく包容力があった。米国を見れば分かる」「帰化選手の起用は邪道と言う人は、何が一体中国サッカーのためになるのかという根本的な問いについてよく考えるべきだ」「帰化したエウケソンが中国代表としてプレーすることに問題があるというなら、もう訴えるしかない」などといった比較的肯定的な意見が寄せられた。

一方で、「中国サッカーはいろいろな改革に取り組んできたが、その結論がこれなのか」「14億の人口を抱える国でありながら、11人の代表選手の中に帰化選手を入れなければならないというのはただただ情けない」などといった悲観的なコメントも見られた。

ほかに、「帰化選手の起用がこんなに問題になるなら、もう中国は国内だけでサッカーをしていればいいじゃないか」と投げやりな声も聞かれた。(翻訳・編集/岩谷)

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