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米中貿易交渉再開で中国紙が社説=「米国は非常に焦っている」

配信日時:2019年7月31日(水) 17時50分
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中国紙・環球時報は31日、米中の貿易協議再開に際し、「米国は、強硬姿勢を見せて交渉を有利に進めようとする悪い癖を改めるべきだ」と題した社説記事を掲載した。

30日から上海で、約3カ月の間中断していた米中閣僚級貿易協議が再開された。米国からライトハイザー通商代表部(USTR)代表の率いる交渉団が訪中し、中国側は劉鶴(リウ・ホー)副首相が責任者を務める。記事は、「これは、先月のG20大阪サミットの場で行われた会談での合意内容を実現に移すための積極的な一歩である。しかし、30日夜、両国の代表らが夕食会に入る直前にトランプ大統領は突然コメントを発表し、中国側に圧力をかけた」と指摘。同氏がTwitter(ツイッター)上で中国に対する攻撃的な投稿を続けざまに行ったことに言及した。

そして、「米中が接触する機会に乗じて米国がたびたび非建設的な発言をするというのは周知のことだろう。これはもはや米国にとって対中戦略の1つとして習慣化している。しかし、この傾向は当然好ましいものではない。ここまでの1年半の間の状況を振り返れば明らかなように、敏感な時期に中国に対する態度を一変させるという米国の戦略は、決して功を奏していない」と苦言を呈した。

その上で、「トランプ大統領が最近用いている手法はおなじみのもので、今や何の新鮮味もない。同氏は30日、Twitterで『中国経済は過去27年間で最悪の状況だ』『関税引き上げによって中国では500万人が職を失っている』などと吹聴した。しかし、中国経済がどうであるかを、まさか私たちがよく分からず、米国に教えてもらう必要があるとでも言うのか。中国経済は安定し、潜在力を秘めている。そのため、われわれには根拠もなく他者に譲歩したりしないという十分な自信がある。同氏が『中国の経済状況は悪い』としきりに言ってくることは、米中貿易協議の合意に関して、米国が中国以上に焦っていることの証である」と反論した。

さらに、「トランプ大統領は同日、『中国が米農産物の輸入を開始した様子はなく、中国は約束違反を犯している』とも投稿したが、28日の時点ですでに、中国国家発展改革委員会は米農産物の購入の手続き中だと明らかにしたところだった。むしろ、中国こそ、『ファーウェイへの制裁緩和を適時実行に移す』などといった約束を米国が守っていないことを指摘するべきだろう」とした。

このほか、「トランプ大統領は来年の米大統領選に関しても、『中国は選挙の結果が出るのを待っている。中国は民主党候補の勝利を願い、米国からの搾取を継続することを望んでいる』と発言しているが、これらも全て同氏の憶測だとしか言いようがない。それに言っている内容もめちゃくちゃである。そもそも米中貿易協議が同意に達するか否かは、米大統領選からそれほど大きな影響を受けるのだろうか?われわれは米国を相手にしているのであって、共和党と交渉しているわけではない。同氏の言い分では、まるで共和党の貿易政策が米国社会全体の利益の代表的な問題になっているようだが、そうなのだろうか?」と皮肉った。

また、「今や、世界の国々が最も貿易をしにくい相手は中国ではなく米国であるということを、トランプ大統領は認めないわけにはいかないだろう。米国は合意や規則を次々に破り、誰彼構わず怒りをぶちまけている。同氏はツイートに『中国はいつも最終段階になって、自らの利益のために合意した内容を修正する』とも記したが、どう見てもこれは米国自身のことを言っているように思われる」と指摘した。

続いて、記事は「米中は協議を再開するが、それは合意を結ぶことによって貿易戦争を終わらせる必要性があると互いに認識したためだ。そのためでなければ、どうして何度も繰り返し交渉を行うだろうか。米国側の代表団は今回、地球の裏側からはるばる上海まで協議のためやってきた。そのタイミングで『われらの交渉団はあらゆる切り札を持っている』などと強気で称することに、果たして意味があるだろうか?このような発言をすれば、中国は最低限のラインも守らなくなるだろうと彼らは本当に思っているのだろうか?」と反問した。

その上で、「米中は昨年から絶えず交渉を行ってきたが、米国が強気な言葉で威圧するだけで思い通りに事が進むのならば、彼らにとってそれほど簡単なことはないだろう。しかし、実際は決してそうはいかない。見たところ、米国は協議合意に対し非常に焦りを感じていて、常にこのことを議論している。合意に達したいのであれば、双方は誠実かつ真剣に、最重要課題に対する最大公約数を模索する必要がある。極度の圧力はこれまで恣意的に用いられすぎて、それが与えるダメージは絶えず低下していった。米中は互いが重視しているポイントにしっかりと注意を払うべきだ。誠意こそが、米中が苦境を脱するための最大のカギとなるはずだ」とした。

そして最後に、「米国は、強硬な姿勢で交渉を有利に進めようとする悪い癖を改めなければならない。こうしたやり方は米中間の脆弱な信頼関係を容易に壊してしまうし、米国はゲーム感覚で外交をしているのではないかという疑念を人々に与えてしまう。米国は、誠実で理性的だという印象を築くよう努める必要がある。さまざまな相手と交渉していくにあたって、それは極端な圧力をかけるというやり方よりも、きっと有効に作用するはずだ」と結んだ。(翻訳・編集/岩谷)
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