鉄腕アトムの世界から見る日本のアニメ―中国メディア

Record China    2019年8月2日(金) 20時30分

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30日、長沙晩報は、湖南省長沙市で「鉄腕アトム AI最初の幻想―手塚治虫特別展」が開催されるのを前に、展覧会プロデューサーの西澤寛氏が講演を行ったと伝えた。資料写真。

2019年7月30日、長沙晩報は、中国湖南省長沙市で「鉄腕アトム AI最初の幻想―手塚治虫特別展」が開催されるのを前に、展覧会プロデューサーの西澤寛氏が講演を行ったと伝えた。

まず記事は、日本のアニメというと漫画の神様である手塚治虫氏を抜きには語れず、代表作の「鉄腕アトム」は無数の子どもたちに科学技術に対する関心を芽生えさせたと紹介。「世界のアニメ市場の60%は日本アニメに占められている」と述べ、「日本アニメの台頭に伴い、手塚氏や宮崎駿氏、高畑勲氏などのアニメの巨匠が登場した。手塚作品として真っ先に挙げられるのが『鉄腕アトム』だ。同作品は1963年に日本でテレビ放送が始まると高視聴率を獲得し、中国が初期に導入したアニメでもある」と説明した。

記事は、28日に西澤氏が長沙で講演を行ったことを伝え、西澤氏の見方として、「日本のアニメ制作の特徴は非常に細かく工夫を凝らすこと。構想から創作までストーリーが重視されている」と紹介。さらに「それと同時に、日本アニメは教育的意義も重視している。例えば手塚氏の漫画はみんなを励まし、困難や死に直面しても克服する精神を強調。宮崎氏のアニメでは、自然と人との関係を表現し、環境保護の重要性を示している」とも伝えた。

また、西澤氏によると手塚氏の作品を含む日本の漫画は、中国文化の影響を大きく受けているという。記事は「1988年に手塚氏が中国を訪問した際、わざわざ中国アニメの巨匠・万籟鳴(ワン・ライミン)氏に会った」「万氏は手塚氏が最も尊敬し敬服する人で、手塚氏はディズニーアニメから大きな影響を受けたと多くの人は思っているが、実際には中国アニメ、特に万氏のアニメの影響の方がより早く、大きかった」と説明した。

記事によると、手塚治虫展の最大の特徴は、手塚氏の直筆原画のオリジナルやコピーが展示されることで、こうした原画から手塚氏の創作における構想を知ることができ、どのようにアトムが漫画家の頭の中から紙の上に出現するようになったかを見ることができるのだという。(翻訳・編集/山中)

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