乱獲で“絶体絶命の危機”に追い込まれた中国の漁民―英紙

配信日時:2013年6月16日(日) 0時23分
乱獲で“絶体絶命の危機”に追い込まれた中国の漁民―英紙
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11日、英紙フィナンシャル・タイムズは、中国沿海の東シナ海で乱獲のため漁獲量が急減していると報じた。その乱獲のすさまじさは魚の生態を変えるほどだという。写真は5月5日、浙江省で網の補修をする漁師たち。
2013年6月11日、英紙フィナンシャル・タイムズは、中国沿海の東シナ海で乱獲のため漁獲量が急減していると報じた。14日、参考消息網が伝えた。

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顧山海(グー・シャンハイ、音訳)さんは今年51歳。もう30年以上も漁師として働いている。他の仕事に転職するつもりなどさらさらなかったが、しかし今、この仕事を続けられるかどうかの瀬戸際にあるという。

今春、顧さんは10トンの漁獲を得た。だがその80%は稚魚や幼魚で売り物にならない。結局売値はたったの5万元(約75万円)にしかならず、燃料費などを考えると赤字になってしまった。昨年春の30万元(約450万円)の売り上げと比べると雲泥の差だ。

今、東シナ海の魚は乱獲でその数を急速に減らしつつある。繁殖力の強い太刀魚は比較的水揚げ量が安定していた魚種だったが、その太刀魚ですら今年の水揚げは前年から40%も減っている。特に問題なのが現在の漁が成熟した魚だけではなく、稚魚や幼魚まで捕らえてしまうことだ。

成長しきる前にほとんどの魚が捕らえられてしまうことから、驚くべきことに太刀魚の生態にも変化が生じているという。かつては成熟するまえに2年を要していたが、今では90%がたった1年で成熟するようになっている。

「私は漁師です。私たちはただただ海に頼って生活してきました。ですが現状はもう仕事をやめるか、転職するかしかないようです」。顧さんはそう嘆いた。(翻訳・編集/KT)
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