中国の「海賊版ソフト王」、米国で12年の懲役刑―中国紙

Record China    2013年6月14日(金) 11時34分

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13日、総額1億ドル分もの海賊版ソフトウエアを売りさばいた中国人に12年の懲役刑が下されたことが分かった。「海賊版ソフト王」などと呼ばれていたという。写真は09年7月、河北省石家庄市で売られていた海賊版Windows7。

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2013年6月13日、新京報によると、総額1億ドル分もの海賊版ソフトウエアを売りさばいた中国人・李翔(リー・シアン)に対する判決が下され、12年の懲役刑が言い渡された。刑期を終え次第、李は米国から中国に送還されることになる。

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李は36歳、四川省成都の出身で、中国の「海賊版ソフト王」などと呼ばれていた。2008年4月〜2011年6月の間にウェブサイトや電子メールを通じて米国など61カ国・地域の300人余りに著作権に反した海賊版ソフトウエア500件余りを販売。客の中には米国航空宇宙局(NASA)のエンジニアや科学者も含まれていたという。

2011年6月、米国土安全保障省(DHS)によるおとり捜査で李はサイパンにおびき出され、ホテル内で身柄を拘束。所持品のハードディスクの中から米ソフトウエア開発企業の著作権を侵害したデータが見つかったことからその場で逮捕した。その後、今年1月に行われた裁判で李は容疑を認めていた。

資料によれば、李による海賊版ソフトウエアの販売額は20〜1200ドルで、本来の価格の5%以下だった。主な被害企業はマイクロソフト、オラクル、ロックウェル、アジレント、シーメンスなど約200社にも上る。

業界関係者の話では、中国では企業レベルでのソフトウエアの不正使用は深刻ではなく、最もよく見られるのは20人分のエンタープライズライセンスを購入したにもかかわらず50人分のライセンスを使用するなど、発行するライセンスの数を増やすことだという。(翻訳・編集/岡田)

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