中国一の金持ち村、経済モデル転換が難しい中国を象徴―英メディア

Record China    2013年6月13日(木) 18時53分

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11日、「中国一の金持ち村」と称される華西村は、中国における経済モデル転換が難しい現状を象徴している。写真は華西村。

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2013年6月11日、中国・江蘇省南部に位置する人口わずか2100人の華西村は「中国一の金持ち村」と称されているが、この村は中国における経済モデル転換が難しい現状を象徴していると英メディアが報じている。同村には客室数が826室もある超高級ホテル・龍希国際大酒店が建設されたが、これこそがその根拠だという。中国紙・参考消息(電子版)が伝えた。

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これまで華西村は中国の経済成長における典型的な成功例の1つとされ、「中国一の金持ち村」と称されている。中国の特色ある社会主義により成功を収めた華西村は、中国経済の縮図そのものだと記事は指摘する。

しかし、中国経済と同様に、華西村は今や鉄鋼工場や化学プラントばかりに成長のけん引役を任せてばかりではいられない状況だ。これまで20年にわたって経済成長を支えてきた主幹産業は継続が困難となっている。そうした中、華西村の指導者層は新たに、サービス業がけん引する経済成長モデルを支持するようになっている。しかし、勝手のわからないまま周囲に何もないような土地に巨大なホテルを建設して、観光客を招致しようとしているという。

経済成長の減速傾向を認識し、長期的に持続可能な成長を再構築するためには、インフラ投資・輸出主導型の経済成長モデルから消費とサービス業を中心とした経済成長モデルへの転換が不可欠だと、経済学者や国家指導者たちは考えている。これまで中国経済の大きな将来性を主張してきたアナリストも成長予測を下方修正しており、中国経済が今後痛みをともなった調整期に入り、グローバル経済の成長に影響をもたらす可能性もあると予測する人が多いという。(翻訳・編集/岡田)

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