<中国気になる話>都市開発と食料安全保障の矛盾が生み出す、使えない耕作地―中国

Record China    2013年6月13日(木) 15時20分

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11日、ニュースサイト「KINBRICKS NOW」は、豊かな里山を利用価値のない段々畑に変えるなど中国の乱開発について報じた。その背景には中国の食料安全保障政策と都市開発との矛盾がある。写真は安徽省の棚田。

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2013年6月11日、ニュースサイト「KINBRICKS NOW」は、豊かな里山を利用価値のない段々畑に変えるなど中国の乱開発について報じた。

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南方週末ウェブ版の2013年6月6日付記事「低産出林改造政策の変形=浙江省永嘉県:1万ムーの“耕地”が山を登る」が大変興味深い内容だ。浙江省温州市永嘉県の豊かな里山が切り倒され、誰も使いたがらない不便な段々畑に変えられてしまったという。「退耕還林」(耕地を林に戻す)政策も実施されているほど中国では森林の保護に力を入れており、豊かな里山を切り崩すことなど本来は許されることではない。だが地元当局はめぼしい木を切り倒した後で写真を撮り、「使えない林だった」と偽りの報告をしてまで開発を進めている。

なぜここまでして無駄な畑を作るのか。その背景には中国の食料安全保障政策がある。13億人分の食料を輸入に依存しないよう、中国は18億ムー(1億2000万ヘクタール)の耕地を確保することを大原則としている。そのため農地を都市用地に転用することは厳しく制限され、認可が必要とされている。

その例外措置となっているのが都市用地増減リンク制度だ。この制度は新たに耕地を開拓した場合、その分、別の場所(多くは都市近郊)の農地を開発することを認めるというもの。都市開発を進展させ経済成長を加速させたい地方自治体は、かくしてさまざまな手段で新たな耕地作りを進めている。

上述の使えない段々畑はその一例に過ぎない。他にも平屋住まいの農民をアパートに引っ越しさせ空いた土地を畑にする、個人の墓を潰して共用墓地にまとめる、丘陵地帯で谷を埋め立てて農地を作るといった事例が報告されている。

問題は新たに作られた農地は帳簿上の面積さえあればよく、実際に農業生産力があるかどうかは加味されないという点だ。数字の上では耕地面積は守られていても、内情は使えない畑ばかりが増えていると懸念されている。(筆者:chinanews)

■中国在住経験を持つ翻訳者Chinanews氏は、ニュースサイト「KINBRICKS NOW」を運営。ネットの流行から社会事情、事件、スポーツ、芸能など中国関連のトピックを幅広く紹介している。

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