軍事専門家の解説、「新時代の中国国防」の6つの注目点―中国メディア

人民網日本語版    2019年7月26日(金) 23時50分

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新時代に入った中国の防御的国防政策には、どのような新たな特徴と意味があるのか?

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新時代に入った中国の防御的国防政策には、どのような新たな特徴と意味があるのか?中国の武装兵力はどのように運用されるのか?中国は国防及び軍隊の建設・改革・発展をどのように推し進めるのか?どのような歴史的ブレイクスルーと成果を得たのか?増加した国防費は主に何に使われるのか?中国の軍隊は世界の平和と安定の維持のために何をしたのか?国務院新聞弁公室が24日発表した白書「新時代の中国国防」の6つの注目点を軍事専門家が解説した。新華社が伝えた。

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■注目点1:新時代の中国の防御的国防政策体系を初めて構築

【白書】「国家の主権・安全保障・発展上の利益を断固として守り、永遠に覇権を唱えず、永遠に拡張せず、永遠に勢力範囲を求めず、新時代の軍事戦略方針を貫徹実行し、中国の特色ある軍強化の道を堅持し、人類運命共同体の構築に奉仕する」

【専門家の解説】軍事科学院戦争研究院の曹延中(ツァオ・イエンジョン)研究員「国防政策は一貫して白書の核心的内容であり、これまでの総合的国防白書はいずれも中国の防御的国防政策を重点的に明らかにしてきた。新版の国防白書は習近平(シー・ジンピン)の軍強化思想と習近平の軍事戦略思想を全面的に貫徹し、新時代における中国の国防の基本目標、鮮明な特徴、戦略指導、発展の道筋、世界的意義の5つの面から、新時代の防御的国防政策体系を構築した。特に永遠に覇権を唱えず、永遠に拡張せず、永遠に勢力範囲を求めないことを新時代における中国の国防の鮮明な特徴として明確にし、世界平和の維持、共同発展の促進を人類運命共同体構築への奉仕に高めると共に、新時代における中国の国防の世界的意義とした。これらはいずれも鮮明な時代的特徴を持つ、国防政策の重大な革新だ」

■注目点2:新時代の軍隊の「4つの戦略的支え」の使命と任務を初めて正式に公表

【白書】「中国共産党の指導と社会主義制度を揺るぎないものにするために戦略的支えを提供し、国家の主権・統一・領土的一体性を守るために戦略的支えを提供し、国家の海外での利益を維持するために戦略的支えを提供し、世界の平和と発展を促進するために戦略的支えを提供する」

【専門家の解説】軍事科学院戦争研究院の闫文虎(イエン・ウェンフー)副研究員「新時代に入り、我が軍の役割と使命は拡大し続けている。『4つの戦略的支え』を新時代における我が軍の使命及び任務とすることは、国家安全保障環境の新たな変化に適応し、海外における利益の維持における新たな要請に順応し、我が軍の使命と任務に対する新たな認識と新たな発展を反映している」

■注目点3:「永遠に覇権を唱えず、永遠に拡張せず、永遠に勢力範囲を求めず」を初めて新時代における中国の国防の鮮明な特徴に

【白書】「永遠に覇権を唱えず、永遠に拡張せず、永遠に勢力範囲を求めない。これは新時代における中国の国防の鮮明な特徴だ」

【専門家の解説】軍事科学院政治活動研究院の釋清仁(シー・チンレン)副研究員「永遠に覇権を唱えず、永遠に拡張せず、永遠に勢力範囲を求めない。これは我が国が長年堅持している対外政策であり、習主席が国際的な場で世界に向けて行ってきた重大な政策表明でもある。新版の白書はこれを新時代における中国の国防の鮮明な特徴とし、新時代における中国の国防政策が防御的であることを明示し、中国の戦略的意図の透明性を反映した。これは中国の発展に対する外の世界の疑念及び懸念を取り除き、一部の者が宣伝するいわゆる『中国脅威論』を打破する助けとなる」

■注目点4:人類運命共同体の構築への奉仕を初めて新時代における中国の国防と軍隊建設の重要な指向性に

【白書】「人類運命共同体の構築への奉仕。これは新時代における中国の国防の世界的意義だ」

【専門家の解説】軍事科学院戦争研究院の童真(トン・ジェン)副研究員「人類運命共同体の構築は『習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想』の重大な理論的革新であり、憲法と党規約に盛り込まれている。我が軍は党の絶対的指導下にある人民の軍隊として、党と国家の方針及び政策を忠実に執行し、人類運命共同体の構築、世界の平和と安定の維持に積極的に奉仕しなければならない」

■注目点5:国防及び軍隊改革の深化の得た歴史的成果の全容を初めて紹介

【白書】「国防及び軍隊改革を全面的に深化し、体制的障害、構造的矛盾、政策的問題の解決に力を入れ、軍強化、軍振興の歴史的歩みを踏み出した」

【専門家の解説】軍事科学院戦争研究院の王剣飛(ワン・ジエンフェイ)補助研究員「改革は中国の前途命運を決定するうえで鍵を握る手段であり、軍隊の発展と壮大化、未来の勝利を得るうえで鍵を握る手段でもある。白書は改革後の国防及び軍隊の主要な状況を踏み込んで紹介し、中国の軍改革に対する国際的、国内的な関心に応え、革新・発展、自信・透明という改革後の我が軍の良いイメージを示した」

■注目点6:国防費の国際比較によって中国の国防費と安保上の必要性との開きを初めて明らかに

【白書】「2017年に国防費が世界の上位にあった国々のうち、中国の国防費は対GDP比や国の歳出に占める割合でも、国民1人当たりや軍人1人当たりの額でも低水準にある」

【専門家の解説】軍事科学院戦争研究院ポストドクターの周州(ジョウ・ジョウ)氏「国防費はかねてから国際社会の注目の焦点だ。新版の国防白書は国防費の対GDP比、歳出に占める割合、1人当たり国防費水準の3つの次元から、2017年に国防費が世界の上位にあった国々の状況と比較して、中国の国防費の増加が合理的で適度なものであり、支出がやや低水準のものであることを力強く説明した」(提供/人民網日本語版・編集/NA)

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