【イラストで知ろう!イマドキ中国】ブタが知ってる?中国のごみ分別事情

人民網日本語版    2019年7月28日(日) 23時30分

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上海市で今月から「上海市生活ごみ管理条例」が施行されたのを皮切りに、今後は全国的に広がりを見せていくとみられている。今回は中国の人々を戦々恐々とさせている中国におけるごみ分別について紹介していこう。

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「ごみ分別」は日本人にとってはすでに切り離せない日常生活の一部になっていると言っても過言ではないが、中国人にとってはまさに「イマドキ」な問題になりつつある。上海市で今月から「上海市生活ごみ管理条例」が施行されたのを皮切りに、今後は全国的に広がりを見せていくとみられているからだ。今回は中国の人々を戦々恐々とさせている中国におけるごみ分別について紹介していこう。人民網が伝えた。

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■ごみ分別の「これまで」と「これから」

中国におけるごみ分別は実はすでに2000年から大都市などで試験的に始められていたものの、その徹底度や強制力には大きなばらつきがあった。そのため人々のごみ分別に対する感覚はせいぜい「売れるもの」と「売れないもの」を分けることだった。団地には必ずと言っていいほど廃品回収業者が常駐しており、ペットボトルや古新聞、家電をお金に変えることができる。お金を払ってごみを回収してもらう日本人にしてみるとちょっとうらやましいとさえ感じてしまうほどだ。しかし上海市での取り組みを見てもわかる通り、今後は中国でも日本のように各家庭でごみを分別して廃棄しなければならなくなっていくだろう。

■ごみはどうやって分別する?

今回の上海市でのごみ分別実施に際し、面白かったのがその分別種類の違いだった。日本でも、各地方自治体によって多少名称や分別の種類は異なるものの、大きく分けて、可燃ごみ、不燃ごみ、資源ごみ、粗大ごみの4種類に分けられる。一方の上海市では回収可能なごみ、有害なごみ、水分を含んだごみ、乾燥したごみの4種類となる。回収可能なごみと有害なごみというのはなんとなく想像がつくが、水分を含んだごみと乾燥したごみというのは、どういうごみを指すのかちょっと想像しがたい。そう感じたのは私だけではなかったようで、多くの中国人もその分別に頭を悩ませている。

■ごみ分別に戦々恐々?

そして罰金まである「強制的なごみ分別」がスタートしたことで、ネットにはネタとも本気ともとれるごみ分別に関する投稿が相次いでいる。曰く、「上海で今流行っている挨拶は『アナタは何ごみ?』だ」、曰く、「今日から上海ではコロナビールにレモンを入れて飲めなくなる」、曰く「ごみ分別はブタが食べられるか、食べられないかで判断しよう」など。さらには「旦那は回収可能なごみか、有害なごみか」といった派生のネタまで登場している。こうした盛り上がりにビジネスチャンスを見出したのは、分別代行サービスの提供や携帯アプリでごみ分別指南から回収までできるサービス、そして分別用のごみ箱やディスポーザーなどの商品で、ここ数カ月で注目度が急上昇している。

日本をみても、ごみ分別は体制づくりから一人一人の意識改革まで長期的な取り組みが必要となる。本腰を入れて取り組みだした中国で、今後ごみ分別が人々の生活にどのように影響を与え、変わっていくのか気になるところだ。(提供/人民網日本語版・文、イラスト/玄番登史江、袁蒙)

イラストで知ろう!イマドキ中国

人民網ではもっと身近なスタイルで今どきの中国を読者の皆さんに知ってもらうため、「つるにはまるまるむし爺さん」と「へのへのもへ郎」、「へめへめくつ美」の3人が流行語やカルチャー、時事問題など幅広いジャンルにおける「イマドキ」を紹介。中国ってこんな国なんだ!と興味を抱き、理解を深めるきっかけにしてみてください。

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