上海七大歌姫」の一人だった有名な民国期の歌手・姚莉が死去

「玫瑰玫瑰我愛你/Rose，Rose，I Love You」を歌った有名スター歌手の姚莉さんが19日に死去した。享年96歳。中国新聞網ニュースアプリが伝えた。

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姚莉さんは中華民国期に活躍した有名歌手で、周璇や白虹とともに、1940年代「上海七大歌姫」の一人だった。テレサ・テンや徐小鳳(ポーラ・チョイ)などのスター歌手にとっての憧れの存在だった。

姚莉さんが歌ったヒット曲は数多く、このうち最も有名になったのは、映画「天涯歌女」の主題歌「玫瑰玫瑰我愛你/Rose，Rose，I Love You」だ。この歌曲は、当時、上海のみならず、海外にまでその名声は広がり、1950年には著名ジャズシンガーのフランキー・レインが、同曲の英語版「Rose，Rose，I Love You」を歌い、1951年の米音楽チャート「ビルボード」でトップ3入りを果たした。

数十年の時を経ても、同曲の人気が衰えることはなかった。潘迪華や梅艶芳、鳳飛飛、王若琳など多くの歌手がカバーし、多くの中国人にとっての「我が心の歌」となった。

民国期に活躍した「上海七大歌姫」はこれで全員亡くなったことになる。姚莉さんは生前、「自分はとても幸せな一生を送ったと感じている。からかいや略奪は何一つなく、私自身、名声に対しては全く興味がなかった」と話していた。彼女にとって、安定した健康な生活をおくることが、何よりも楽しいことだった。（編集KM）