表彰台に上がることを拒否した豪ホートン選手に国際水泳連盟が警告

人民網日本語版    2019年7月23日(火) 16時10分

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国際水泳連盟(FINA)は22日、豪州水泳連盟とマック・ホートン選手に対して警告文を送るとする声明を発表した。

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21日、表彰式で優勝した孫楊選手(写真中央)と第2位のオーストラリアのホートン選手(写真左)、第3位のガブリエーレのデッティ選手(イタリア) (写真提供・新華社)。

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国際水泳連盟(FINA)は22日、豪州水泳連盟とマック・ホートン選手に対して警告文を送るとする声明を発表した。人民網(総合)が報じた。

FINAが発表した声明の概要は次の通り。

「FINA関係者は22日、韓国・光州で開催されている世界水泳選手権競泳男子400メートル自由形の表彰式をめぐる状況について現地で協議を行い、その結果、豪州水泳連盟および同連盟に所属しているマック・ホートン選手に対して警告文を送る決定を下した。」

「FINAは言論の自由を尊重するが、それは妥当な状況のもとで行われるべきであると認識している。あらゆる主要なスポーツ連盟と同じように、FINAのアスリートと随行員は、各自がFINAの規定を尊重する責任を担うべきであり、個人的な主張を述べるあるいは態度を表明するにあたり、FINAの大会を利用するべきではない。」

「ホートン選手による抗議については、現在、スポーツ仲裁裁判所で審理が進められている。FINAは、公聴会に先立ち今回の事件についてコメントするべきではないと考えている」。

21日、韓国・光州で開催されている世界水泳選手権において、中国の五輪金メダリスト孫楊選手が競泳男子400メートル自由形で優勝し、同種目での世界選手権4連覇と世界選手権10冠を成し遂げた。ところが準優勝となったオーストラリア代表のホートン選手は、表彰台に上がることを拒絶し、会場は騒然となった。

当時の様子:

競泳男子400メートル自由形表彰式において、第3位となったガブリエーレ・デッティ選手(イタリア)が表彰台に上がったのち、第2位のマック・ホートン選手(オーストラリア)は、表彰台に上がることを拒み、台の下で微動だにしなかった。

ボランティアが注意を促したが、ホートン選手はそれを聞き入れず、決して表彰台に上がることはなかった。とうとう、主催者側は決まりの悪い様子で、表彰台にいないホートン選手をそそくさと表彰した。今大会のマスコットも、ホートン選手に手渡されることはなかった。

その後の記念写真撮影でも、ホートン選手は脇に立った状態で前方を見据えたまま表彰台の下に佇み、優勝した孫選手と第3位のデッティ選手に近寄ろうとはしなかった。

最終的に、孫・デッティ両選手による、「一人欠けた状態」という奇妙な記念写真が撮影された。

銀メダルを獲得したホートン選手が、表彰式でこのような常識外れの行動を取った理由は何なのか?多くの海外メディアは、彼の行動について驚きを表明した。

カナダ紙「ナショナル・ポスト」は22日付報道で孫選手が今大会で成し遂げた成績に対し、ライバルたちは「臍を噛む思い」をしたと報じた。

また英デイリーメール紙は、「ホートン選手の礼を欠く態度は『野蛮な怠慢』」と批判した。

ホートン選手の無礼・驕慢な態度に対し、孫選手の対応は理性的なものだった。

孫選手は、「ホートン選手は、このような行動を取ることで、私の競技に何らかの影響を及ぼしたかったのかもしれない。選手が国家を代表して臨む表彰式は、極めて厳粛な場だ。私個人に敬意を表す必要はないが、中国という国家に敬意を表すべきではないか」と強調した。(編集KM)

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