<中国人観光客が見た日本>バス運転手に感服!ここまでうれしい気持ちにさせてくれたのは初めて
配信日時:2019年7月22日(月) 12時40分

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私は連れと一緒に、ここ2年の間にツアーで十数カ国を訪れた。それぞれの国で計20人近い観光バスの運転手と出会った。だが、ここまで人をうれしい気持ちにさせてくれた運転手は、今回の日本旅行が初めてだ。
その運転手は、年齢は60に近く、背もあまり高くなく痩せ型で、「家康観光」のナンバープレート「8888」のバスを運転し、私たち30人近い旅行者を毎日、決まった場所まで送り迎えしてくれた。50以上もあるスーツケースを一人で積み下ろしし、出発時間に遅刻する客がいても、微笑みを絶やさない。バスも毎日、新車のように清潔でとても快適だった。
箱根のホテルへ帰る際には、乗客に多くの絶景を楽しんでもらおうと、高速道路を使わず、ガイド歴5~6年の人も初めて通るという海岸沿いの道を走ってくれた。車窓から見えた、透き通る海、走り去る雲、名も知らぬ木々。それは言い表せないほどのうれしさだった。
奈良公園や大阪城公園での滞在時間が長引いたため、心斎橋でショッピングする時間は40分ほどしか残っていなかった。でも運転手は1時間以上も延長してくれた。でこぼこ道を抜けて紀泉閣温泉に着いたのは夜9時を過ぎていた。乗客全員で運転手に拍手を贈り、感謝の気持ちを伝えた。運転手は乗客の荷物を一つ一つ下ろし終えるとバスを走らせ、夜の中に消えていった。運転手のすべての行動に感服させられ、それは忘れられない思い出となった。(翻訳・編集/柳川)