越境出産の中国本土女性、空港が食い止めの“最前線”に―香港

Record China    2013年6月6日(木) 14時11分

拡大

3日、空港が越境出産のために香港を訪れる中国人女性を駆逐する“最前線”になっている。写真は中国のパスポートと香港・マカオ通行証。

(1 / 4 枚)

2013年6月3日、空港が越境出産のために香港を訪れる中国人女性を駆逐する“最前線”になっている。香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(電子版)の報道を、中国・参考消息が伝えた。

その他の写真

2011年、中国本土から香港へ来ていわゆる“越境出産”をした妊婦の数が過去最多を記録した。生まれた子に香港籍を取得させることが目的で、その件数は増える一方。すでに香港の医療機関のキャパシティーを越え、地元の妊婦に十分なベッド数を確保できなくなるという事態にまで発展した。これを受けて、香港政府は「“双非”(夫婦がいずれも香港の永住権を持たない非香港出身者)による香港での出産をゼロにする」との政策を打ち出した。年初以来、中国本土からの越境出産は大幅に減少している。2013年は現在までに、「香港の病院で分娩予約を取っていない」という理由で中国本土から来た妊婦4202人が入境を拒否されており、その拒否件数は2011年と比べて倍以上に上った。

しかし最近になって、フィリピン人に成りすまして香港で出産しようとした中国人夫婦のケースが発覚した。彼らはまずフィリピンへ渡航し、中国のパスポートでフィリピンから出国。20万元(約325万円)で入手したというフィリピンの偽造パスポートを使って香港に入国しようとした。空港の入管職員が「パスポートに押印された出国スタンプが怪しい」と見抜き、事件が発覚した。この夫婦は香港からフィリピンへ送還され、マニラのニノイ・アキノ国際空港で逮捕された。フィリピン当局の取り調べによれば、夫婦は香港で出産しようと計画していたことを認めており、すでに当局からブラックリストに記載された上、中国へ強制送還されたという。(翻訳・編集/岡田)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携