日本の輸出規制に韓国は「目には目を」で対抗できるか―中国メディア

人民網日本語版    2019年7月13日(土) 8時20分

拡大

日本があっという間に3品目の輸出規制を打ち出したの比べ、韓国は明らかに受け身の立場に立たされている。資料写真。

日本があっという間に3品目の輸出規制を打ち出したの比べ、韓国は明らかに受け身の立場に立たされている。日本が「韓国に対する輸出規制の撤廃は考えていない」と態度を明確にすると、韓国の文在寅大統領は現地時間の10日、緊急対抗措置をとるとついに発表した。日本が措置を発動してから1週間近く経っている。これまでの経過を振り返ると、韓国は絶えず日本に呼びかける以外、実質的な反撃はできていない。韓国は国内経済が不調続きで、外部への要所も日本にがっちりと押さえ込まれ、内憂外患という言葉で言い表しても少しも誇張ではない。「北京商報」が伝えた。

日本が韓国をやっつけると決めて、困ったことになったのは日韓間でビジネスを展開する企業だ。サムスン電子やSKハイニックスなどの大手企業なら自分たちの力でなんとか持ちこたえることができるが、多くの中小企業はそうとは限らない。韓国・聯合ニュースが10日に伝えたところでは、日本政府の対韓輸出規制措置は長期的な管制メカニズムになる可能性があり、韓国の中小企業は危機感を募らせているという。

韓国が出した結論は9日に行われた調査に基づくものだ。直接的または間接的に影響を受けるとみられる中小企業269社にたずねたところ、日本が輸出規制を続けた場合、6カ月以上持ちこたえられないとした企業は59%に達したが、3カ月でも難しいとしたところは28.9%で、規制が1年間続いても持ちこたえられるとした企業は20%しかなかった。SKハイニックスの関係者も以前、「ストックは3カ月分もない。追加調達できなければ、3カ月後に工場は操業停止になるかもしれない」と明かした。

北東アジア専門家で中国礼賓礼儀文化専門委員会のシニア顧問を務める李家成さんは、「日韓の貿易構造から考えて、韓国の方がより日本に依存している。特にカギとなる材料の分野では、韓国が短期間で代替材料の調達先を見つけるのは難しい。韓国政府は何らかの措置をとり、代替材料の調達先の開拓に努力するほか、政府補助金を出すことも考えられる。また日韓の紛争がエスカレートすると、韓国が米国に助けを求め、米国に調停に乗り出してもらうことを考えるようになる可能性も排除できない」と述べる。

日韓は鋭く対立しているが、実力の違いは明らかだ。より重要なことは、日本紙「東京新聞」の4日付報道でも明らかにされたように、日本政府が3品目以外にも規制を拡大すること検討していることだ。軍事用途に転用される恐れがある電子部品や関連材料が新たな輸出規制の対象になる可能性がある。第2弾、第3弾の措置が随時行われる可能性もある。

今の韓国にとって、日本の経済的報復措置は泣きっ面に蜂以外の何者でもない。さきに韓国銀行(中央銀行)が発表したデータによると、韓国の今年第1四半期の国内総生産(GDP)は前期比0.4%減少し、2008年の金融危機以降で最大の減少幅になった。6月の輸出額はさらに落ち込んで13.5%減少し、輸出データは7カ月連続の低下となった。データの落ち込みの原因は半導体にある。データによると、同期の半導体輸出額は前年同期比21.3%減少し、6月単月はさらに不調で同25.5%減少した。

こうしたさまざまな要因の影響により、韓国政府は今月3日に今年の経済成長率予測を再び下方修正して2.4-2.5%とし、昨年12月の予測値より0.2ポイント引き下げた。昨年7月の予測値は2.8%だった。

こうしたマクロ的な理由よりも、国内経済の低迷が文大統領に国民の信頼を得ることをさらに難しくしている。昨年末、韓国経済界の重鎮で前保険福祉相の崔洸氏は、韓国の経済状況を「瀕死の重症患者」だとした。崔氏は、「経済成長率が低く、富が分配されず、失業者が増え、雇用が冷え込んだ状況が、韓国経済を満身創痍にしている」と言い、文政権の中心的経済政策である所得主導成長に対しても批判的だ。

李氏は、「文在寅大統領の執政の下、韓国経済は思ったような成果を上げていない。その主な原因は文政権の経済戦略に何らかの問題があるからで、たとえば所得主導型の成長政策に問題がある。また国内のビジネス環境がよくない、政策による支援が適切に行われていない、外部環境に変動が生じたなどの要素が韓国にとってすべて打撃になっている。国家が成熟したエコノミーになると、経済成長が直面する困難はより大きくなり、上昇の可能性は相対的に限られてくる。韓国の現在の内憂外患の局面は韓国自身の経済戦略、貿易環境の悪化、不景気などさまざまな要因が積み重なった結果だといえる」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集KS)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携