人民網日本語版 2019年7月11日(木) 22時0分
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家具修理の仕事に就いて8年になる汪偉さんは「インスタント麺による家具修理」の背後にある物語を明かしてくれた。
「90後(1990年代生まれ)」の若者・汪偉(ワン・ウェイ)さんは、家具修理の仕事に就いて8年になる。ネット上で1000万を上回るフォロワーを持ち、「ベンチ棟梁」と呼ばれている。「インスタント麺であらゆるものを修理する」という彼のスキルに疑いを抱く人もいる。汪さんはこのほど、「インスタント麺による家具修理」の背後にある物語を明かしてくれた。北京青年報が伝えた。
■インスタント麺で家具修理の動画を発表したら、一夜にしてフォロワーが100万増
日に焼けた肌、金縁の丸い眼鏡、黒いTシャツ、ブルージーンズ姿で記者の前に座っている汪さんは、品の良い小都市の青年そのものだった。
動画のなかで、彼は陶器の洗面台から木製のテーブル・椅子・ベンチまで、ソフトな革製のバッグから硬い車の緩衝装置まで、ありとあらゆるモノを修理している。どんなモノでも、破損したら、彼は「彼にしかできない特技」を使って修理している。その特技とは、インスタント麺を材料にして、壊れたモノを完璧に元通りにする技術だ。国内のネットユーザーは、「私のテーブルがインスタント麺でできているとは信じがたい」、「インスタント麺で修理したモノを観ると、自分が食べるインスタント麺は全て浪費だと思った」などとコメント。海外のネットユーザーからは、「彼は古い東洋秘術を駆使している」というコメントが寄せられている。
汪さんは、「ある朝、お客がナイトテーブルを持ち込んできた。テーブルの表面が焦げて、大きく凹んでおり、私に修理して欲しいという。私は朝食にはいつもインスタント麺を食べているが、半分ほど食べた時に、突然アイデアが浮かんだ。この大きな凹みは、インスタント麺で修理できるのではないか?そう思い付いて、私は早速実行に移した」と話した。
「初めてインスタント麺で修理したときには、難しいこともあった。だが、この修理品をショート動画投稿サイトにアップしたところ、1夜にしてフォロワーが100万人に増えた」と彼は続けた。
■インスタント麺は粉砕して使用、環境保護の面でもインスタント麺は環境汚染の原因にはなり得ない
「インスタント麺を使ってモノを修理しても、耐久性については確かなのか?」と疑問を呈するネットユーザーは少なくなかった。汪さんは、これについて、「修理する時、インスタント麺のほか、重要な修理材料として、『502接着剤』を使用する。この接着剤を粉砕したインスタント麺に注入すると、硬度が増し、測定したところ、元の木の3倍の硬度になることが分かった」としている。
汪さんは、「充填材料の選択に関しては、木の粉は粉末であり、粉砕したインスタント麺も同じように粉末だ。乾燥した粉末ならば、接着剤と組み合わせることに問題はない。接着剤に浸せば、これらの食べ物や生活用品は、腐敗して劣化することはあり得ないだけではなく、ポリパテベースや木の粉末など伝統的な材料による修復効果と同じ効果を得ることができる。そのうえ、環境に優しく、ホルムアルデヒドなどの有害成分を含んでいないため、環境を汚染する心配もない」としている。
■家具修理は家族を養うためのスキルで、他人を助けるという天職でもある
汪さんは、「私のこの職業では、師匠は弟子に最も基本的な技術しか教えない。あとは、自分自身が段階的に習得していく以外に方法はない」と話す。彼は、2011年に今の仕事に就いて、今年で8年になる。マホガニー製家具やぜいたく品革製品などの高級製品を修理した経験がある一方、多くの廉価なモノを修理してきた。「私にとって、家具修理は、家族を養うためのスキルであると同時に、人助けのための天職でもある」と汪さんは語った。(提供/人民網日本語版・編集/KM)
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