2013年5月29日、新京報によると、海外旅行に出かける中国人のマナーを欠いた行動が中国国内でも議論を呼んでいることを受け、中国国家観光局に属する大学・北京第二外国語学院の観光発展研究所の王富徳（ワン・フーダー）副所長が海外旅行を担当している中国人ガイドを対象に聞き取り調査を行った。

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ガイド歴11年の男性は、「中国人観光客はとにかく順序を守らない」とし、空港に着陸した飛行機が停止しないうちからわれ先にと席を立つのを、他国の観光客が決まって「何事か」と眺めるのだと話す。また、あるときイタリアへガイドとして同行した際には、引退した県委員会書記という人物が所構わずタンを吐き、周りから異様なものを目にするように見られたのをよく覚えていると語る。

東南アジアへガイドとして同行したのが印象的だったと話すのは、ガイド歴3年の女性。観光客たちが税関窓口の前で記念写真を撮り始めたところ、税関職員に制止され写真は削除された。観光客にはあらかじめ注意しているが、「ここで写真を撮れば海外へ行ったことの証明になる」として写真を撮りたがる観光客が後を絶たないと話す。

ガイド歴10年の男性は、所構わず大声で話す中国人観光客に頭を抱えている。観光地や博物館、飛行機内などどんな場所でも中国人が集まると大声で話す声が響きわたる。40人のツアーで38人が節度を保っていても残り2人が大声で話していれば、外国人の目には「中国人はやっぱり…」と思われてしまうのだと話している。また、バイキング方式の食事やタクシー乗り場などで並ぶことをせず、順番も守らない傾向は相変わらずで、中国人の多くがいまだ旅行の仕方を知らないと嘆いている。（翻訳・編集/岡田）