生き返った香港製造のラクダ魔法瓶

フライメディア    2019年7月9日(火) 20時0分

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昔ながらの香港製造の製品が見直しされると共に、急速な勢いで新しい地位を確立し始めている香港。そんな懐かしの品の中でも特に人気なのが「駱駝牌」(キャメル・ブランドの魔法瓶)である。

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昔ながらの香港製造の製品が見直しされると共に、急速な勢いで新しい地位を確立し始めている香港。そんな懐かしの品の中でも特に人気なのが「駱駝牌」(キャメル・ブランドの魔法瓶)である。このキャメルブランドの魔法瓶、日本の「香港ツウ」の間では「ラクダの魔法瓶」と呼ばれることもあり、その存在を知らない人はいないのではないだろうか。

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キャメルブランドの魔法瓶は、1940年より製造が開始されたメイドイン香港の品である。沸かしたお湯を魔法瓶に入れておくことで、いつでも飲みたい時に温かいお茶を飲むことができ、また、都度お湯を沸かさなくて良いという利点から、昔は一般家庭でほぼ常備されていたという品である。一般家庭のほかにも、香港ローカル食堂の茶餐廳などでも重宝されてきた。

それがペットボトルやスタイリッシュなマイボトルの出現と共に、重くて割れやすい魔法瓶の存在は下降を辿った。にも関わらず、この数年でまた人気の勢いを盛り返しているのは、世の中が昔の製品を見直す傾向にある、というだけの理由ではないだろう。この香港製造の魔法瓶が「香港人の生活にピタリと当てはまるようにできているから」という理由に他ならないのではないかと思う。

香港と言えば、身体を冷やすことを避ける人々が多いことで有名な土地。夏でも白湯を飲み、茶餐廳や高級レストランへ行っても氷入りの水が出ることはない。また日常的に漢方茶を飲む習慣がある香港において、漢方茶の保存はステンレス製の保存容器よりも、内側がガラス製でできている魔法瓶のほうが都合が良いといわれている。その為、そんな生活習慣にぴたりと当てはまるキャメルブランドの魔法瓶の存在がもう一度見直されるようになり、それと共に、魔法瓶の色形は現代風のスリムで発色の良い色合いのものが出現した。

数年前まではキャメルの魔法瓶を買うためには多少遠くの取扱店まででかけたりしなくてはならなくなったが、この風潮に載った現在は、ちょっと大きなデパートや雑貨店へ行けば、以前よりずっと簡単に入手ができるようにもなった。そして魔法瓶の復活は、多くの会社とのコラボレーション商品も排出している。そのようなコラボ商品に至っては、いずれもすぐに完売してしまうほどの人気なのである。

多少重い上に中がガラス製で割れやすいという点もあるが、それを上回るメリットも大きい香港製の魔法瓶。レトロモダンな風合いも相まって、香港人のみならず観光客にもその人気が広まっている。(提供/フライメディア)

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※株式会社フライメディアは、映像制作を中心に、海外、主に中国、台湾、香港のリサーチ、撮影コーディネーションサービスをご提供している会社です。 本日御紹介した「駱駝の魔法瓶」関連についてもっと知りたい方は、是非弊社のホームページをご覧頂き、お問い合わせください。

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