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米紙「ワシントン・ポスト」は3日、トランプ大統領と米議会に宛てた公開書簡を掲載した。
米紙「ワシントン・ポスト」は3日、トランプ大統領と米議会に宛てた公開書簡を掲載した。これは米国の学術、外交、軍事、ビジネス各界の専門家100人あまりが共同署名したもので、米中関係の低迷に対する懸念を表明し、「これは米国と世界の利益に合致しない、ワシントンには『中国と全面的に対抗するという共通認識』は存在しない」との見方を示し、中米関係の発展に対する米国国内の広い期待を伝えた。
外交部(外務省)の耿爽報道官は4日、この書簡について、「中国は書簡の中の理性的で客観的な声と見方を肯定する。中米は敵同士ではなく、協力が唯一の正しい選択だ。私たちは中米関係に信頼感を抱いている」と述べた。
耿報道官は、「第1に、中米は敵同士ではない。国交樹立からの40年間、両国関係は風雨をくぐり抜けて、歴史的な発展を達成し、両国国民に非常に大きな利益をもたらしただけでなく、世界の平和、安定、発展、繁栄を促進した。40年間の風雨の道のりが証明してきたように、中米という歴史や文化、社会制度、イデオロギーがまったく異なる2つの大国は衝突せず、対抗しないことを基礎として、相互尊重、協力・ウィンウィンを実現することが完全に可能だ」と述べた。
耿報道官は続けて、「第2に、協力が中米の唯一の正しい選択だ。私たちが何度も述べてきたように、中米は和すれば共に利し、争えば共に傷つき、摩擦より協力がよく、対抗より対話がよく、両国の利益は高度に融合し、協力分野は広大で、いわゆる衝突・対抗の落とし穴に落ちてはならいのであり、相互に促進し合い、共同で発展しなければならない。これは両国の根本的な利益に合致することで、国際社会が広く期待するところでもある」と述べた。
耿報道官はさらに、「第3に、私たちは中米関係に信頼感を抱いている。中米両国国民の間には飾らない友好の感情がある、両国は経済貿易、人・文化、地方など各分野で頻繁な相互交流があり、すでにお互いがお互いにとってなくてはならない存在となり、利益融合の局面が形成されている。こうした密接で複雑なつながりが中米関係の強靱性を高めている。健全で安定した中米関係は両国の民心の向かうところであり、大勢の趨くところだ」と述べた。
また耿報道官は、「米国が米国国内および国際社会の理性の声と建設的意見に真剣に耳を傾け、中国とともに、両国トップが達成した共通認識を踏まえて、引き続き協調、協力、安定を基調とした中米関係を推進し、中米関係が安定して遠くまで行けるよう推進し、両国と世界の人々に一層の幸福をもたらすことを願う」と述べた。(編集KS)