分別されたごみはどこに向かうのか?―中国メディア

人民網日本語版    
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「上海市生活ごみ管理条例」が今月1日より正式に施行された。上海は強制的なごみ分別の時代に入った。

上海市生活ごみ管理条例」が今月1日より正式に施行された。上海は強制的なごみ分別の時代に入った。科技日報が伝えた。

■上海の生活ごみはなぜ4種類に分けるのか?

ごみ分別は「乾湿」という2種類に分ける方法がやりやすいという見方がある。つまり野菜、ご飯、骨などの湿った生ごみを分けることで、プラスチックや紙などその他の「乾いたごみ」の汚れを防ぎ、リサイクルしやすくするということだ。世界でごみ分別を最も徹底していると言われる日本でも、ごみ分別の開始当初は燃えるごみと燃えないごみの2種類にしか分けられていなかった。

上海の生活ごみは今回、資源ごみ、有害ごみ、湿ったごみ、乾いたごみの4種類に分けられた。しかし困ったことに、一部のごみは「乾湿」という字面の意味によって分別されていない。例えばおむつは乾いたごみであり、ひまわりなどの乾いた種は湿ったごみで、鶏の骨は湿ったごみで、大きな骨は乾いたごみとされている。

同済大学循環経済研究所の所長を務める杜歓政(ドゥー・ホワンジョン)教授は、「上海の4種類の分別は主に『生活ごみ分別制度実施案』の分別基準、上海人の言語習慣、末端処理設備の能力、処理の利便性によって決められている」と話した。

上海ごみ分別関連政策の研究の準備作業に参加した経験を持つ杜教授によると、生活ごみは標準化されておらず、その内訳が極めて複雑という特徴がある。例えばちまきに使われる植物の葉は湿った生ごみのはずだが、材質が比較的固く、処理の際にカッターで細かくしにくいことから、乾いたごみとして焼却処理するしかない。大きな骨が乾いたごみなのも同じ理由だ。

「『第13次5カ年計画(2016〜20年)』中国全土都市部生活ごみ無害化処理施設建設計画」によると、2020年末までに都市生活ごみ焼却処理能力を無害化処理能力全体の5割以上にしなければならない。うち、東部地域は6割以上。

清華大学環境学院の劉建国(リウ・ジエングオ)教授によると、中国の生活ごみ処理システムの基本構造は現在、焼却発電及び衛生埋立になっている。ごみ分別の段階的な推進により、有機湿ったごみの処理に適したバイオ処理施設が徐々に建設される。劉教授は、「これは今後数年で中国のごみより技術全体構造において欠かせない構成部分になる。また、分別処理システムを通じ、特性の異なるごみを適切な処理施設に送ることで、全体的な効果を最大限に高め、汚染を最大限に抑えることができる」とした。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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