甲骨文字は4000年近い歴史を持つ漢字のルーツだと言われている。
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河南省安陽市の西北小屯村辺りにある中国奴隷社会であった商王朝後期の遺跡、殷墟から次々と甲骨文字の刻された竜骨が発掘されている。
殷は宗教色の濃い王朝で、甲骨文字は王様が祭祀、争いなど重要な事柄を神に問うための占いに使われていた。
亀の腹甲や牛の骨に穴を穿ち、その窪みに熱を加え、亀甲や骨の表面に出来た線上のひび割れによって吉凶を占った。甲骨文字はその占いの結果を彫り付けるために用いられていた。
現在、見つかっている竜骨の数量は約10万個以上といわれている。
甲骨文字が使われていた年代は中国最古の王朝である殷(紀元前1300年頃〜1000年頃)の後半期と推定されている。