豚を育てるにも5G、MWC上海にみる5Gの最新状況―中国メディア

人民網日本語版    2019年7月3日(水) 1時40分

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6月26日から28日にかけて、モバイル・ワールド・コングレス(MWC)上海が上海市で開催された。会期中に次々伝えられた5Gに関するニュースを整理・分析すると、5Gの最新の進展状況について新しい体系的な理解にたどり着ける。

6月26日から28日にかけて、モバイル・ワールド・コングレス(MWC上海が上海市で開催された。会期中に次々伝えられた5Gに関するニュースを整理・分析すると、5Gの最新の進展状況について新しい体系的な理解にたどり着ける。中国新聞網が伝えた。

■新しい計画

多くのネットユーザーが5Gのネットワーク構築プロセスに関心を寄せ、この点で3大通信キャリアの考え方は、「5G+4Gの協同発展を積極的に推進し、NSA/SA(ノンスタンドアロン方式/スタンドアロン方式)の混合システム構成のネットワークを構築する」ことでほぼ一致している。

注目されるのは、中国聯通(チャイナ・ユニコム)が多くの都市で5Gネットワークにおける公共目的などの専用ネットワークの構築を提起したことと、中国電信(チャイナ・テレコム)が、2020年に他社に先駆けてSA構成に向けたネットワークのバージョンアップをスタートすると明らかにしたことだ。

来年から、NSA方式の携帯電話は許可が下りずネットワークに接続できなくなる。

現在の業界での一般的な見方は、ネット接続許可が下りないということは、NSA端末が使えなくなるということではないが、新製品はSA方式への対応が必須になるということだ。

このニュースが伝わると、大手携帯メーカーは悲嘆に暮れた。というのも、サムスンOPPOvivo、中興通訊(ZTE)、小米などが今年打ち出した5G端末はすべてNSA方式しかないからだ。これらの端末はすべて使用可能だが、より多くのユーザーがSA方式の端末の発売を待つであろうことは明らかだ。こうしたメーカーには半年足らずしか時間的猶予がなく、5G端末第一弾の売れ行きに影響が出るとみられる。

■新しい端末

今回のMWCでは、5G携帯電話が常に注目点だった。

中国移動(チャイナ・モバイル)は5G商用製品42種類を一気に発表し、これには携帯電話13機種、チップ3種類、データターミナル13種類、汎5Gスマート端末13種類が含まれる。

25日、中国移動は5G端末1万点を引き渡し、華為(ファーウェイ)、OPPO、vivo、中興、小米、一加、サムスン、TCLなど各ブランドの製品が含まれていた。第1弾端末はすぐにも国のネットワーク接続許可を取得し、7月末に次々発売される見込みだ。

5G端末だけでなく、数多くのネットワークとモノのインターネット(IoT)のデバイスが次々登場した。中国移動、中国聯通、ファーウェイなど多くの企業が5GのCPE製品(カスタマー構内設備)を発表したほか、5Gの低遅延の特性を活かし、ドローン、自動運転船舶、自動運転車などが次々バージョンアップし、性能も向上している。

また、これまで普通にあったものが5G時代に意味を書き換えられている。例えば、聯想(レノボ)が会期中に発表した5Gノートパソコンは、IoTのカードを挿入すると独立したIDマークの利用、独立したネット接続、オフラインでのメール受信などが可能なものだ。スタッフは、「これは携帯電話と同じで、シャットダウンする必要はなく、折りたたんでも情報を受け取ることができる」と説明した。

VR眼鏡、ルーター、基地局も更新やバージョンアップを行い、これまで「考えつかなかった機能」が実現した。ルーターで高精細動画を見られるようになり、VR眼鏡は今までのようなヘルメット型ではなく、普通の眼鏡とほとんど変わらなくなり、5G小基地局は家に設置できるようになってネットワークの死角の問題を解決できた。

■新しい応用

端末だけでなく、応用でも5Gは本領を発揮する。

3大キャリアの場合、5Gの応用範囲は交通、文化・旅行、教育、医療、スポーツ、エネルギー、緊急時安全対策などさまざまな分野をカバーする。人々の暮らしや仕事のあらゆる方面にほぼ浸透したといえる。

MWC会期中、これから豚の飼育にも5Gが応用されることがわかった。スタッフの説明では、5Gネットワークを利用して、ウェアラブル機器を母豚の体内に埋め込み、繁殖の最適化、的確な食事、スマート監視コントロールなどを行い、養豚のスマート化レベルを引き上げることが可能という。

低遅延が求められる一連の分野では、5Gの優位性が特に発揮される。同歩調で歩くロボットなどは、5G技術を利用して、人の動作をほぼ瞬時に真似ることができる。バスケット訓練キャンプでは、選手のドリブル、シュート、リバウンドなどの各種データの動態モニタリング、フィードバックデータのリアルタイムモニタリング、高画質のライブ配信などが可能になる。システムは選手のトレーニングプランも作成する。

アナリストは取材に答える中で、「4Gと異なり、5G時代は産業のインターネットが消費者のインターネットの発展に優先することになる。5G携帯電話は消費者に接近するものとなるが、これは5Gのもつ1つの面に過ぎない。5Gは工業、製造業などで計り知れない可能性をもつ」と述べた。

■新しい料金

5Gの料金について、中国電信と中国聯通は関連情報をまだ明らかにしていない。中国移動の簡勤(ジエン・チン)副社長は、「5Gの通信量は4Gよりも単価が安くなる」と話す。

5Gのデータ通信量単価が4Gより安くなっても、5G時代にはユーザーの使用するデータ通信量が目に見えて増加し、また未来のIoTは膨大な量の情報とつながることになり、ユーザー一人ひとりが数枚から数十枚や100枚以上の独立してネットに接続するIoTカードを持つようになる可能性がある。総合的にみて、5Gの初期には毎月の料金が減ることになるとは限らない。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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