元慰安婦への支援金を横領した疑い、韓国人男性に無罪判決=韓国ネットから賛否両論

Record China    2019年7月2日(火) 6時50分

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28日、韓国・聯合ニュースなどは、韓国で元慰安婦に支給された政府の支援金を横領した70代の男に一審で無罪判決が下されたと報じた。写真は韓国にある慰安婦像。

2019年6月28日、韓国・聯合ニュースなどは、韓国で元慰安婦に支給された政府の支援金を横領した70代の男に一審で無罪判決が下されたと報じた。

記事によると、中国にいる韓国人元慰安婦らの帰国支援をしていたキム被告は2012年6月から18年4月にかけて、元慰安婦のイ・グィニョさんに支給された政府からの支援金総額2億8000万ウォン(約2610万円)を332回にわたって横領した疑いがもたれていた。イさんは11年に韓国国籍を取り戻した後、昨年12月14日に死去している。

ソウル西部地方裁判所は「キム被告がイさんに支給された支援金を現金で引き出したり、別の口座に移した事実は認められる」としながらも「横領したと断定するのは難しい」とした。

その理由については「キム被告は中国に行って被害者を自宅に迎え入れ、被害者の健康が悪化すれば入院治療をするなど、韓国でただ1人の保護者として一切の費用を負担・扶養した。12年に被害者が療養病院に入所した際には週2回訪問し誕生日も祝っていた」「被害者は息子に対し『韓国での生活はすべてキム被告に頼る』と話したことがあり、被害者の息子は『キム被告は家族同然のため支援金の返却は考えていない』と話した」などと説明。その上で「被害者の唯一の相続人である息子の話を踏まえると、キム被告が具体的な使用内訳を証明できなくとも、被害者の意思に反して任意に支援金を横領したと断定するのは難しい」としたという。

キム被告はイさんのほかにも、中国にいた別の元慰安婦の帰国も支援していたという。

これを受け、韓国のネット上では「どう見ても横領ではない」「被害者も問題にしてなかったのに、誰が訴えたの?市民団体?」「何年もサポートしてきたようだし、(キム被告からしたら)やるせないはず」など裁判に疑問の声が上がっている。

ただし、一部からは「2億8000万ウォンか…。数千万ウォンなら問題ないけど、億単位となるとちょっとね」「団体に寄付すべきじゃない?なんで偉いことをしたボランティアにあげたの?」「それって田舎のお年寄りに使う詐欺の手口と同じ。お年寄りもわが子のような人だからそんな訳(詐欺)ないと否定することが多い」と指摘する声も上がっている。(翻訳・編集/松村)

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