また出た地方の“ゴーストタウン”、人も産業も移転招致できず―河南省鶴壁市

Record China    2013年5月22日(水) 7時51分

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19日、“ハコ”だけは立派で中身は空虚なゴーストタウンが、中国の地方都市で散見されている。チャイナフォトプレスは、かつて石炭の採掘で発展した河南省鶴壁市の現状を伝えている。

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2013年5月19日、“ハコ”だけは立派で中身は空虚なゴーストタウンが、中国の地方都市で散見されている。チャイナフォトプレスは、かつて石炭の採掘で発展した河南省鶴壁市の現状を伝えている。

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豊富な鉱物資源に恵まれ、かつては中国有数の石炭の産地として知られた鶴壁市は、石炭採掘と関連の化学工業で栄えた。しかし、各地の炭鉱が空洞化してくると、市政府はもともとの市街地とは別にニュータウンを建設し、そこに都市機能を移転しようと計画した。そして1992年、旧市街から40キロ離れた場所で起工したニュータウン。それから20年以上たった2013年、現状は市政府の計画通りとはならなかった。ピカピカの近代的建築と真新しい道路に囲まれたニュータウンはいまだ拡張工事を続けているが、どこから見ても“もぬけの殻”だ。“ハコ”はしっかりしていても、人も産業も都市機能も、まったくこちらに移転している様子が見られず、行政による無計画な都市開発の無残な成果をあらわにしている。景観は薄汚くてもにぎわっている旧市街と比べ、ニュータウンはひっそりかんとして寒々しい。

2011年の鶴壁市の統計によると、市全体のGDPの7割超が工業によって支えられているが、同市の工業は現在もほとんどが旧市街に拠点を置いている。

中国のこうした“ゴーストタウン”はほかに、内モンゴル自治区のオルドス市が有名。あまりに急激な開発と不動産投資が進み、入居者のいないビルばかりが建ち並んでいる状態だ。(翻訳・編集/愛玉)

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