中国は「ごみ強制分別時代」へ、大都市で法制定進む―中国メディア

人民網日本語版    2019年6月29日(土) 1時0分

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年初以来、北京と上海、広州などの超大型都市で生活ごみの管理をめぐる法律の改定や制定が相次いで行われ、規制メカニズムによって、思いのままにごみを捨ててきた人々のこれまでの習慣が徐々に変わりつつある。

年初以来、北京と上海広州などの超大型都市で生活ごみの管理をめぐる法律の改定や制定が相次いで行われ、規制メカニズムによって、思いのままにごみを捨ててきた人々のこれまでの習慣が徐々に変わりつつある。中央テレビ網が伝えた。

あと1週間すると、「上海市生活ごみ管理条例」が正式に施行される。各コミュニティーでは、現在ごみ分別がホットワードになっているだけでなく、多くの住民がすでに行動を起こし、ごみの種類ごとに異なるごみ袋に入れ、種類別のごみ収集箱に捨てている。

上海市は全国に先駆けてごみ分別を法制度の枠組に組み入れ、法律を制定して、生活ごみを回収可能なごみ、有害なごみ、水分を含んだごみ、乾燥したごみの4つに分類したほか、ホテルやレストランが自発的に使い捨て用品を提供することを禁じた。生活ごみの全プロセスを初めて明確に分類し、分類に基づくごみ捨ての管理責任者制度と関連の法的責任などを確立・決定した。たとえば個人が種類の違うごみをまぜて捨てた場合には最高で200元(約3200円)の罰金を科し、事業者がごみ袋に違う種類のごみを入れたり、種類の違うごみを一緒くたにして運搬したりすると最高で5万元(約80万円)の罰金が科される。

データによると、中国人は1人1日あたり平均1.2キログラムのごみを出し、ごみの量は毎年10%のペースで増えており、ごみ処理問題は差し迫った状況にある。今年から、全国の地級市(省と県の中間にある行政単位)以上の都市で生活ごみの分別が全面的にスタートし、先行試行する重点都市46カ所の多くの地域で、生活ごみの分別・収集・運搬・処理システムがひとまず構築された。

5月末、北京市は学校や病院など公共機関およびオフィスビル、観光地、ホテルなどの営業スペースでごみの強制分別を展開する方針を打ち出し、カバー範囲を徐々に広げつつある。分別していなければ収集運搬しないことにし、ルール違反を繰り返す場合には処罰されるほか、信用管理システムにも情報が載る。規制メカニズムによって、思いのままにごみを捨ててきた人々のこれまでの習慣が徐々に変わりつつある。

広州市では、昨年7月1日から「広州市生活ごみ分類管理条例」がすでに施行された。

業界関係者は、「ごみ分別の法律制定のポイントは畏敬の念を醸成するところにある。市民が分別意識を持つよう導くだけでなく、分別のための設備を設置することも非常に重要だ。国民に環境権を与えれば、人々の環境意識や法律意識を高める上でプラスになり、人々に環境保護への関与を促し、環境を汚染する者に対しても監督されているというプレッシャーをかけることになる」と話す。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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