上海高島屋が閉店へ…競争激化や経済停滞・個人消費の落ち込みで、その他

Record China    2019年6月26日(水) 13時10分

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上海高島屋百貨店(写真)が8月25日をもって閉店する。業態間競争の激化や隣地商業開発の遅延と変更により黒字化できず、米中貿易摩擦による経済の停滞、個人消費の落ち込みなどで、事業改善が見込めないと判断した。

上海高島屋の閉店が決定 / バンダイナムコHDと集英社が会社設立 / 三井物産が中国企業とヘルスケアファンドを設立 / フェローテックホールディングス中国子会社が現地企業に提訴される…反訴を含め対応 / Ctripが高知県と協定

●上海高島屋の閉店が決定…理由は競争激化や経済停滞・個人消費の落ち込みなど

株式会社高島屋は、8月25日をもって上海高島屋百貨店(所在地・上海市長寧区虹橋路)を閉店すると決めた。運営会社の上海高島屋百貨有限公司は、同日開催の株主総会で解散を決議する見込み。直接的には家主との家賃減額交渉がまとまらなかったことで閉店と会社解散を決めた。

上海高島屋百貨有限公司の設立は2009年2月24日。株式会社高島屋によると、本格的な日本型百貨店の実現を目指し現地顧客の支持を拡大し、売り上げも伸びた。しかし業態間競争の激化や隣地商業開発の遅延と変更により黒字化できなかった。さらに、18年来の米中貿易摩擦の長期化による経済の停滞、個人消費の落ち込みなどにより、これ以上の改善が見込めないと判断した。

●バンダイナムコHDと集英社、共同出資で上海に会社設立

バンダイナムコホールディングスと集英社は上海市内に共同出資により集万夢(上海)商貿を設立することで合意した。

同社はバンダイナムコグループのトイホビーユニットの所属となり、中国における集英社漫画原作版権のフィギュアや雑貨等の商品の企画、製造を行い、ECサイトなどで販売する。中国人消費者の「本物志向」「オリジナル志向」に応える商品を展開する考え。資本金は280万ドル(約3億円)で、バンダイナムコホールディングスが51%、集英社が49%を出資する。

●三井物産、中国企業とヘルスケアファンドを設立

三井物産は25日、中国企業の華潤集団、厚樸投資(HOPU)との3社で、各子会社を通じて合弁会社CMH Healthcare Holding(CMHヘルスケア)を設立し、さらにCMHヘルスケアを通じてファンドスキームの共同投資会社CMH Healthcare Fund(CMHヘルスケアファンド)を設立することで合意したと発表した。

CMHヘルスケアファンドは、10億ドル(約1080億円)規模で、中国ヘルスケア市場が抱えるさまざまな課題に対し産業の視点から解決をもたらし、さらに市場の成長を取込むことを目的として、中国を中心とした病院事業(クリニック・専門病院運営、運営受託など)や中国内外のヘルスケア周辺事業を対象とした投資を行う。三井物産、華潤、HOPUも各子会社を通じ一部出資参画し、さらに国内外から投資家を募る予定。

CMHヘルスケアの出資比率は、三井物産が30%、華潤子会社が40%、HOPU子会社が30%。

●フェローテックホールディングス中国子会社が現地企業に提訴される…反訴を含め対応

フェローテックホールディングスは25日、中国子会社の杭州中芯晶円半導体(FTHW)が浙江省杭州大江東産業集積区で進めている工場建設工事に絡み、施工工事業者である中国建築第八工程局(八局)から4月11日付で、亜翔系統集成科技(蘇州)(亜翔)からは6月13日付で中国の轄裁判所に工事代金に関連した訴訟を提起されたと発表した。

フェローテックホールディングスによると、原告側の施工不良や工事妨害などを理由に一部工事代金の支払い留保や契約を解除したところ、提訴された。

フェローテックホールディングスは原告らの主張および請求内容を精査するとともに、自社の正当性を主張する考え。八局に対しては反訴を準備しており、亜翔に対しては6月13日付で、6900万元(約11億 4800万円)の損害賠償を請求する訴訟を提起した。

●Ctrpが高知県と協定、国際観光を推進

アジア最大級のオンライン旅行会社、Ctrip.com International(本社・上海)は25日、高知県と国際観光推進のため協定を24日付で締結したと発表した。

Ctripが九州・中国・四国地域と連携協定を締結するのは初めて。西日本地域全体での連携協定としては大阪観光局についで2件目。Ctripは(1)中国市場などでの高知県のプロモーション(2)高知県の宿泊施設、観光地、商業施設などへの海外からの送客促進(3)高知県内における旅行者の満足度の向上(4)マーケット分析(5)高知県と中国各地の文化、旅行関係組織との交流などに取り組む(翻訳・編集/如月隼人

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